こんばんは。もうそろそろ、今年も終わりになる時期ですが、皆様はどうお過ごしでしょうか。
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ラグナロクオンラインでは、クリスマスイベントが終わり、数日後には年越しイベント、正月イベントが開催されます。
リアルでも色々と忙しい時期ですが、RO内でもイベントで盛り上がる時でもあるので、素直にイベントを楽しむと良いのではないかと思っています。
今年も終わりになりますが、そこで思い出したのは、去年の年末に投稿した2018年のイベントの予想です。

2018年のイベントスケジュールを予想してみました : RO Breidablik 日記(仮)

今回は2017年末時点の予想と実際のイベントがどうだったかを振り返ってみたいと思います。

1. イベントの予想と実際

さて、2018年のイベントがどの様な物だったかを振り返るために下記の表を用意しました。
左が実際に開催されたイベントの内容、右が2017年末時点の予想です。
この表を元に2018年のイベントなどを振り返っていこうと思います。
2018年度イベント 実際 予想
1月 正月イベント 正月イベント

夢幻の迷宮~ゲフェン地下大空洞~ 調査強化週間

新カード実装記念ぷちイベント






2月 「メモリアルダンジョン」獲得報酬調整 新規、不定期のイベントか大規模なアップデート

「夢幻の迷宮~ゲフェン地下大空洞~」調査強化週間 バレンタインイベント









3月 ファッションイベント(ラグ・コレ2018) ファッションイベント

不思議な石片イベント









4月 ドラム実装 精錬祭り(4月末~5月上旬)

ドラム実装記念スタンプラリー

攻城戦YE第1回

攻城戦YE第2回

春祭り準備イベント
5月 「夢幻の迷宮~ゲフェン地下大空洞~」調査強化週間 新規、不定期のイベントか大規模なアップデート

精錬祭(5/15~6/5)

「ドラム育成サポートプログラム」第2弾

エンチャントキャラバン



6月 「ドラム育成サポートプログラム」第3弾 新規、不定期のイベントか大規模なアップデート

結婚支援イベント 結婚支援イベント

蜃気楼の塔~帰ってきた地獄の軍勢~

「異形の迷宮」追加

「夢幻の迷宮~ゲフェン地下大空洞~」調査強化週間
7月 イリュージョンダンジョン 新規、不定期のイベントか大規模なアップデート

僕のドキドキ冒険記Ⅴ(7/24~8/14) 僕のドキドキ冒険記(7月末~8月上旬)









8月 「ワールド倉庫」テスト実施 僕のドキドキ冒険記(7月末~8月上旬)

「イリュージョンダンジョン」第2弾

「イリュージョンダンジョン」第2弾実装記念イベント

攻城戦YE第3回

「夢幻の迷宮~ゲフェン地下大空洞~」調査強化週間
9月 「ワールド倉庫」テスト実施 僕のドキドキ冒険記(7月末~8月上旬)

「イリュージョンダンジョン」第2弾

「イリュージョンダンジョン」第2弾実装記念イベント

攻城戦YE第3回

「夢幻の迷宮~ゲフェン地下大空洞~」調査強化週間
9月 「ワールド倉庫」実装 新規、不定期のイベントか大規模なアップデート

ブースターチケットイベント

キャラクター育成ウィーク






10月 「イリュージョンダンジョン」第3弾 新規、不定期のイベントか大規模なアップデート

イリュージョンダンジョン第3弾実装記念イベント ハロウィンイベント(10月末~11月上旬)

蜃気楼の塔復刻イベント

ハロウィンイベント(10/23~11/6)



11月 深淵の回廊 ハロウィンイベント(10月末~11月上旬)

不思議な石片イベント アニバーサリーイベント(11月末~12月上旬)

アニバーサリーイベント(11/27~12/11)






12月 カウントダウンイベント アニバーサリーイベント(11月末~12月上旬)

クリスマスイベント クリスマスイベント










2. 総評

2.1. ドラム

ドラムについては、完全に予想を外しました。
実装時期として、2月か、季節イベントと重ならない時期(5~7月)と予想しました。しかし、実際には、精錬祭直前の4月に実装が行われました。
過去にリベリオンが追加された際、大きな季節イベントがない5月に行われた為、それを踏襲するのではないかと考えていました。
その予想は外れ、精錬祭の直前の時期となりました。その影響からか、2018年の精錬祭は5月15日から6月5日までの開催となりました。
ドラムの実装を4月という時期にした理由は不明なのですが、2月に予定していたワールド倉庫に不具合があり、その対応に追われていた事が週刊ROチャレンジ!さんのインタビュー記事でも明らかになっています。
ワールド倉庫の施策が遅れるという事は、ロビーワールドも実装されないという事になります。
MMORPGはユーザーを飽きさせない為にアップデートを間断なく続ける必要がある為、精錬祭の直前の時期であっても、アップデートをするしかなかったという事なのかもしれません。

2.2. イリュージョンダンジョン

イリュージョンダンジョンはkROで実装されていた既存のダンジョンの強化版です。
JROでの実装については、2017年1月のゲーム向けメディアのJRO運営チームのインタビュー記事で予定されている事が明らかになりました。
率直に言って、イリュージョンダンジョンにはあまり関心がなく、実装されても遊ぶことは少なかったです。
多少のローカライズが必要とは言え、他の国で実装済みのコンテンツを移植する作業ですから、それ程、実装にコストがかかるとは思えません。
これからも随時、kROからの移植が行われていくのではないでしょうか。


2.3. ロビーワールド

ロビーワールドとは、多数のワールドのキャラクターが一つのワールドに集まり、GVGや季節イベントなどの体験を行えるようにする特殊なワールドです。
ワールド統合に変わる人口格差是正の施策として、2017年のJRO運営チームのゲーム向けメディアのインタビュー記事で構想が明らかにされました。
ワールドの垣根を取り払い、すべてのユーザーが集える場所を作るという理念は非常に良いと思っています。
JROに付きまとうワールド間の人口格差の問題は、ユーザーがワールドという枠の中に閉じ込められているから起こっている問題です。
JROのユーザー数は1万人前後とそれなりの規模なので、ゲーム内のコミュニティの規模をワールド単位からサービス全体の単位に拡大できれば、ユーザーの人口減に伴う多くの問題が解消されるのではないでしょうか。
JROのロビーワールドと類似の施策は、黒い砂漠のメガサーバーなどが該当するようです。
JROのロビーワールドは、シームレスなキャラクターの移動は出来ないようです。キャラクターの移動は、キャラの情報をアイテム化して、ロビーワールドにコピーを作るという形で実現するらしいです。
MMORPGのゲーム内コミュニティがワールドという垣根で分断されてしまう問題は、技術的な理由を考えると仕方がない面も多々あります。
やむを得ない理由あるとは言え、当然、デメリットも大きいので技術的に解決出来るのであれば、それに挑戦する価値は大きく、大いに期待したいと思っています。
ロビーワールドについては、結局、2018年度中には実装がされませんでした。
原因については不明な点もありますが、開発が遅れていることは間違いないでしょう。
その代わり、イグドラシルワールドというイベント用のワールドが用意され、ワールドGVGのテストとして、攻城戦YEが3回実施されました。
ワールド倉庫も2月にテストが行われる筈だったのですが、8月までずれ込むなどといった事情も影響していると思います。
そもそも、ロビーワールドは他のワールドからユーザーが集うという仕様の性質上、ワールド倉庫とセットでなければ意味がありません。
2月に予定されていたワールド倉庫のテストが大幅に遅れるといった事情を勘案すると、今年中の実装が見送られたのはやむを得ないと見るべきだと思います。
最近のRO公式ブログによると、次回の攻城戦YEは装備品とキャラクターの持ち込みを解禁して実施するそうです。
消耗品などのアイテムの移動には相変わらず制限がありますが、上記の制限が取り払われた以上、ロビーワールドの実現に大きく近づいたと見ていいでしょう。
2019年の何時頃にロビーワールドが開設されるのかは分かりませんが、案外近い内に実現する可能性もあります。
ユーザーに企画が明らかになったのは2017年1月のことですが、随分時間がかかっている気がします。
恐らく、ROのシステムは一つのワールドが完結した世界であるという前提を元に、関連するすべてのシステムの仕様が組まれているのでしょう。
その前提を覆すロビーワールドを既存のシステムと整合する形で実現するのには、大きな困難があるでしょうから、実現に時間がかかるのはやむを得ないと思います。
何にせよ、ロビーワールド構想は、JROの今後を左右する重要な企画なので、その動向にはこれからも注目していこうと思います。

2.4. ワールド倉庫

ワールド倉庫の施策は、ロビーワールドの開設を待たずに9月に実装となりました。
ワールドの垣根を超えて、アイテムが移動するという一種の劇薬の効果は非常に大きく、Breidablikに他のワールドからアイテムが集中し、デフレが起こり、旧ワールドでは市場そのものが縮小し、露店がなくなるなど、ゲーム内経済とコミュニティに大きな影響がありました。

ワールド倉庫  ゲームガイド  ラグナロクオンライン 《公式サイト》

祝!ワールド倉庫実装! | ラグナロクオンライン公式サイト

ワールド倉庫の実装に伴う弊害については、このブログでも取り上げましたし、他のブログの記事やゲームのレビューサイトの投稿などでも多くの記録が残されています。
実装の時期が遅れたのは、不具合が見つかった為との事なので、やむを得ないでしょう。
ただ、ワールド倉庫の実装後の一連の措置は課題を残すものだったと思います。
特にまずかったのは、ワールド倉庫を通じたZenyの移動を認めない方針を取ったことで、Breidablik以外のワールドのZenyの価値を大きく傷つけた事でしょう。
インフレ対策の意味でも、ある程度は必要な措置だったと思いますが、残念ながら極端過ぎました。
この事は過去に詳しく触れたので、あまり繰り返しませんがワールド倉庫が9月4日に実装されて以来、ゲーム内経済に大きな副作用を生み、それによってユーザーに大きな負担を掛けた事は否定できないでしょう。
またワールド倉庫がどれだけ関与しているかは不明ですが、ワールド倉庫の実装後、Breidablikのサーバに高負荷が発生し、普通にゲームをプレイすることが難しい状況が長く続くなど、多くの問題がありました。
そういった混乱の末、JRO運営チームはそれまでの方針を覆し、露店専用ワールドの開設、小為替という特殊なアイテムによるワールド倉庫を通じたZenyの移動を認めると行った措置に踏み切りました。
JRO運営チームの内部の方針転換の背景には、どの様な理由があるのかは明言されていませんが、恐らくは一連の施策で損害を被ったユーザーの反発があまりに強かったのでしょう。
多くの混乱を生んだワールド倉庫ですが、ロビーワールド構想を実現するためには必要不可欠なシステムです。
その評価はロビーワールドの実現までは、難しいのではないでしょうか。

3. 2019年のラグナロクオンライン

2019年のJROがどうなっているかは、1月に恒例となったJRO運営チームのインタビュー記事で明らかにされると思います。
これからもkROからの移植などのエピソードの移植がされると思います。
確か、kROでは既にテラグローリアの続きのエピソードが実装されている筈なので、来年はその移植が行われるのではないでしょうか。
新エピソードはシュバルツバルド共和国を舞台にしていたと思うので、来年の精錬祭の会場にも影響を与える事になるかもしれません。
来年にはロビーワールドも実装されるでしょう。
JROは2002年12月に正式サービスが開始してから、16年以上も経ち、既に成熟したMMORPGと言えます。
システムや仕様が古くなっている面は否めず、ユーザー人口は右肩下がりの状態が続いています。
これから万単位のユーザーを獲得して、サービスを盛り返すとは想像しにくく、存続のためにはまずは既存のユーザーをつなぎとめる事は決定的に重要でしょう。
JROを取り巻く問題の多くは、ユーザー全体の人口に対して、林立するワールドの数が多すぎる事によるワールド間の人口格差に端を発していると思われるので、上でも書きましたが、ゲーム内コミュニティの規模をワールド単位からサービス全体の単位に拡張する事が出来れば、問題をかなり解決できる可能性があります。
ロビーワールドそのものの評価は実装されてから、半年から一年程度の期間で評価する必要があるでしょう。
あとはJROの今後を占う要素として、ガンホーが持つROのライセンス期間が2019年9月に一旦切れる事も挙げられます。
ガンホーなどのROのライセンスをグラビティから受け取るライセンシーの名前と、その期限についてはグラビティの年次報告書で確認できます。この事については、過去に記事にまとめたのでお読みいただくか、グラビティの公式サイトからIRの情報を確認いただければ、より詳しいことが分かるかと思います。
ロビーワールドそのものの評価などに時間がかかることを考えると、ライセンス期間は延長され、もうしばらくの間、JROのサービスは続いていくのではないかと思っています。
前回の例を踏襲するのなら、次のライセンス期限は2021年9月という事になるのではないでしょうか。
2年以上の時間と相当なリソースを投入して作った新システムが、どれだけJROに貢献できているかをガンホーの経営陣に納得する形で示すことが出来るのか、JROの今後はこの点に左右されるのではないでしょうか。

今回はここまでにします。それでは。