RO Breidablik 日記(仮)

Breidablikで活動するプレイヤーの雑感などを記録するブログです

カテゴリ: RO原作

こんばんは。
前回に引き続き、RAGNAROK INTO THE ABYSS 2巻の紹介記事を書いていきます。
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今は、新型コロナウィルス感染症で様々な問題が発生していますが、その影響で私も今週は自宅待機になったので、その時間を利用して書いてみました。
来週は普通に出勤する予定です。
それは兎も角、ROをプレイしたプレイヤーは累計で言うとかなりの数に登る筈ですが、原作を読んだことのある人は10%もいない気がします。
2004年ぐらいに、日本語版も7巻発売されましたが、それ以降は続刊もありませんでした。
韓国語版、英語版も10巻までしか出ていないので、ストーリーは完結していません。

ラグナロク (漫画) - Wikipedia

今回紹介する2巻は、この物語のターニングポイントとなるサラによるフェイヨン襲撃が主な内容です。
このエピソードは実際には、1~2巻にまたがっていて、後半はロキのストーリーが展開しますが、それを愚直に紹介するとテンポが悪くなるので、エピソード単位で紹介することにしました。
その為、タイトルはちょっと正しくはないですが、分かりやすさを優先しました。ご容赦下さい。
サラのフェイヨン襲撃のエピソードは、事実上、この物語のプロローグであって、この事件を起点に各登場人物の物語が動き出します。
そういう次第なので、このエピソードは非常に重要です。その為、気になる点をかなり深堀りしました。
あとは内容を紹介する画像の数はちょっと多すぎたかもしれません。問題になりそうだったら画像は消します。
もう絶版になって久しい漫画なので、機会損失とかは無い筈ですが…
私が個人的に気になった点を深堀りしているので、人によってはピントがずれているように感じられるかもしれませんが、そこはご容赦いただけると幸いです。
調子に乗って書いていたら、結構長くなってしまいました。
最後まで読み通してくれる人がどれだけいるのか分かりませんが、飛ばし読みでもいいので、読んでいただけると幸いです。

1. あらすじ

フェイスワーム退治を終えて、フェイヨンに帰還したケイアスとアイリス。
2人の帰還を暖かく迎えるフェイヨンの人々。
平和に見えるフェイヨンだが、その平穏が破られようとしている事を、まだ人々は知らない。
バルドルの生まれ変わりを探すフェンリルの訪問。
フェンリルを追跡するサラがギガンテスを率い、フェイヨンの間近に迫る。
フギン、ムニンに唆された呪われた剣士サクライもまた、タルタロスの要求を満たす為、「高貴な血」を求めて、フェイヨンへと向かっていた。
様々な思惑が交錯する中、果たして、ケイアスたちの運命はどうなっていくのか。

2. ストーリ詳細

2.1 ケイアス、アイリスの帰還

ケイアス、アイリスがフェイヨンに帰還します。
このシーンは特に解説を付け加える必要はないでしょう。
警備隊長のメッシュが初登場します。
何気ないシーンですが、メッシュの口から「アイリスは我が一族の継承者」、「2人は修行に出た」とさり気なく説明があります。
モンスターの討伐はどうやら2人の武者修行という認識でいいみたいです。
こういう風に武者修行の為にモンスターの討伐などを繰り返しているのでしょう。
余談ですが、アイリスがそんなに重要な地位にいるのなら、お目付け役や護衛も必要だと思いますが、そういう人はいないみたいです。
「可愛い子には旅をさせよ」ということなのでしょうか。
モンスターの討伐に失敗して、アイリスが負傷して、そのまま帰らぬ人に…という話もあり得ると思うのですが、そういう危険への対処も含めて、修行だということなのかもしれません。
そうだとすると、フェイヨンの人たちは案外スパルタですね。
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2.2 アイリスの家族

大長老アイリンが原作で初登場です。
ケイアスの説明によると、「大長老アイリンはこの村の大将」、「フェイヨンは世界中に散らばる四聖水の総本山」、「アイリスの父は村の長老の中の長老。大長老である」との事です。
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外見を見る限り、大長老アイリンは中年の男性であって、老人には見えません。
この後、フェイヨンの長老たちも出てくるのですが、その人達は老人に見えます。
大長老という肩書には、違和感を感じますが、この場合の長老とは名誉称号であって、実際に最年長というわけではないのでしょう。この場合の長老とは、「ある程度の年齢と地位を兼ね備えたフェイヨンの実力者」と解釈するべきなのでしょう。
古代ローマの元老院議員みたいな物なのでしょうか。
江戸時代の日本でも、組織の幹部の肩書に年寄、老中などの年長者を意味する言葉を当てていました。

元老院 - Wikipedia

元老院 (ローマ) - Wikipedia

またキリスト教の内、プロテスタントの一部は、聖職者を長老と呼称する一派があります。
カルヴァン主義に基づく長老派教会がそれです。
大韓民国では、キリスト教が盛んな事は知っていたので、少し調べてみる事にしました。
外務省の公式Webサイトによると、大韓民国の宗教人口は50%程度ですが、その内訳は「仏教:42.9%,プロテスタント:34.5%,カトリック:20.6%,その他:2.0%」との事です。
大韓民国の宗教を扱うWikipediaの記事を見ても、「メソジストと長老派は特に成功」「大韓民国のキリスト教は主にローマ・カトリック、長老派、メソジスト、そしてバプティストという四つの教派によって占められている」という記述があります。

長老派教会 - Wikipedia

長老 (キリスト教) - Wikipedia

長老制 - Wikipedia

カルヴァン主義 - Wikipedia

大韓民国基礎データ|外務省

大韓民国の宗教 - Wikipedia

RAGNAROK INTO THE ABYSSの作者である李命進氏の宗教観は分かりません。
ただ、こういう背景を考えると、長老派教会の運営形態が、フェイヨンの設定に間接的な形で影響していても不思議はない気がします。
李命進氏にとって、聖職者の呼称を長老とするのは、それ程違和感のある設定ではなかったのかもしれません。
この説が正しいとすると、長老は司祭とかそういう役職だと、解釈するべきという話になります。
余談ですが、娘たちは「サラ・アイリン」、「アイリス・アイリン」と名乗っているので、大長老のアイリンとは名字なのでしょう
作中で、彼を名前で呼ぶ人物はいない為、フルネームについては不明です。
どうでも良いのですが、サラは父親と袂を分かったにも関わらず、父親の姓を名乗っているみたいですね。

他には、大長老アイリンの妻が登場します。名前はピオネという名前らしいです。
名前については、2巻で明らかになります。
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本作のヒロインの一人であるアイリスの母親です。17歳の娘がいる割に、結構若く見えます。
ROの原作の世界観は、封建社会だと考えられるので、かなり若い年齢で大長老と結婚したのかもしれません。
サラの母親とは別人です。後述しますが、メモリアルダンジョン「サラの記憶」の時間軸は、12年前の事らしいです。
サラの母親と大長老は、12年前まで婚姻関係にあったので、結婚したのはその後なのでしょう。
後妻を迎えたという事なのだと思いますが、アイリスの年齢が17歳なのに、2人が結婚したのはそれ以降というのは…
以前、原作の登場人物紹介の記事を書いた時にも指摘しましたが、これはどういう事なのでしょうね。
大長老アイリン、サラの母、アイリスの母の交際期間が被っているとしか考えられません。
アイリスの出生の問題については、この物語の根幹に関わる話の一つなので、あとで触れようと思います。
あとはケイアスに懐いているフェイヨンの子供たちが登場します。ただ、この子供たちは特にストーリーの本筋に絡んでは来ないので、割愛します。

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2.3 四聖水の継承者問題

大長老の自宅を訪問したフェイヨンの長老たちと大長老アイリンが、四聖水の継承者について、話し合いをします。
この間の別のシーンで、この長老たちは元老であると明言されます。
この元老たちは、年長者という意味でのフェイヨンの長老なのでしょう。恐らくは引退した身なのでしょうが、権威については失われていないようです。
大長老も敬語で接しているところをみると、大長老の地位はフェイヨンの名目上のトップではあっても、フェイヨンの支配者とまでは言えない地位なのだと思います。
現実の組織でも、名目上の代表は、実態としては組織のある部門のトップに過ぎず、他の部門との合議制で事を進めなければならず、トップが他の部門に直接干渉することは出来ないとか、よくある話ではあります。
大長老と元老たちの関係はいまいち分かりませんが、会社の社長と会長みたいな関係なのでしょう。

現役のフェイヨンのトップにアポ無しで会うことが出来て、かつ、ぞんざいな口を聞いても大長老が受け入れているという様子を見るに、この元老たちは先代の大長老とかそういう地位に付いていて、アイリンを後継者に指名したとか、現役時代はアイリンと上司と部下の関係だったとか、そういう事なのかもしれません。
ただ単に最年長の長老というだけでは、こうはならないでしょう。

話し合いは大長老の自宅の庭で行われている為、偶然居合わせたアイリスも立ち聞きしています。
主な内容は、アイリスが四聖水の継承者として満足な成果を上げていない事、四聖水の力は「12年前にあの事があってから、出ていった子」に引き継がれているのではないかという2点です。
「12年前のあの事」とは、メモリアルダンジョン「サラの記憶」の事件であり、「出ていった子」とはサラのことです。
一応、大長老と元老たちとの会話は今後に関わってくるのですべて引用します。
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一連のやり取りを見るに、フェイヨンの元老たちは非常に意固地で、独善的な人物に見えます。
大長老によるアイリスの修行が満足の行く成果になっていない事に文句を言いに来たのですが、ではどうするべきかといった解決策を考える姿勢はまったくありません。
「四聖水の継承者はフェイヨンの正当な血筋でなければならない」という考えに凝り固まっているみたいですが、そうではないという実態があるのに、解決策を模索することもしていないみたいです。
元老たちのこの態度には、大長老も些かうんざりしてそうな雰囲気があります。

また彼らの言動を見る限り、「12年前のあの事」に関する反省が皆無です。
この元老たちは「サラの記憶」の事件を手引した長老ではないのでしょうが、あの件は少なくとも彼らの同僚がしでかした不始末だった筈です。
それにも関わらず、事件の表現が「12年前のあの事」と、まるで自然発生した出来事の様に言っている様子からは当事者意識が欠けているのでは、と思わざるを得ません。
あとはサラのことを「出ていった子」と言っていますが、実態はサラは殺されかかって、這々の体で故郷から逃げ出さざるを得なかったのであり、自発的に出ていったのではありません。

大体、「サラの記憶」の事件では、大長老アイリンは被害者です。
あの事件では、サラの母親である妻が死んでいるので、その話をするのであれば、もう少し配慮があってもいいでしょう。
元老たちの口調からは、そういう配慮が全く感じられません。
「サラの記憶」の事件は12年前の出来事の筈なので、何がまずかったのかを反省したり、我が身を振り返る時間は十分あった筈です。

この話が出た直後、大長老アイリンは長老を睨んでいますが、相当苛立ったのだと思います。
流石に腹に据えかねる物があったのか、大長老アイリンも継承者の現状の原因が「12年前の出来事」にある事を示唆しますが、それを聞いた元老たちは反省するどころか、怒りだす始末です。

私が思うに、元老たちがやるべきことは、アイリスに四聖水から応答がないという事実に対して、原因と考えられる「12年前のあの事」と「出ていった子」との絡みで、どう対処すべきかを大長老アイリンと話し合うことです。
現状については、元老たちにも責任があるでしょうから、大長老一人に責任があるかの様な物言いも慎むべきでしょう。
元老たちの対応を見る限り、思うように行かない現状に対し、自分たちのことを棚に上げて、担当者に文句言っているように見えてしまいます。
四聖水の一族にとって、自分たちの身内に継承者がいないという事がどれだけ深刻な問題かは分かりませんが、多分、組織の根幹に関わる問題なのでしょう。
四聖水(青龍、朱雀、白虎、玄武)は、唯一無二の存在で、四聖水その2(青龍2、朱雀2、白虎2、玄武2)みたいに複数存在するわけではないだと思います。
話の流れから推察すると、四聖水の継承者は当代に1人しかいないのだと思います。複数の人間が同時に継承者になる事は出来ないのでしょう。
こうなると、継承者の教育担当個人を吊し上げて済む問題ではなさそうなので、一致団結して難局に対処するべきと思われます。
元老たちも事態の原因は、大長老アイリンのアイリスの教育の問題だけではなくて、「12年前のあの事」にあると示唆しているのですから、尚更です。
しかし、元老たちの態度はどうもそうではありません。
元老たちは理屈の上では、自分たちに事態の責任の一端があることを自覚しているにも関わらず、自分からはそれを認めないばかりか、上記の通り、大長老アイリンがそれを示唆しただけで怒りだす始末です。

問題に対処する為、組織の態勢を組む、問題解決に向けた目標を設定するといった組織のマネジメント層が取り組むべき行動を取ろうとしている様に見えません。
大体、そんなに四聖水の継承者が大事で、かつ、自分たちの身内から調達することも出来ないのであれば、何とかしてサラを探し出して、土下座をしてでもフェイヨンに戻ってきてもらう必要がありそうです。
上で推測したように、四聖水が唯一無二の存在で、同じ時代に複数の継承者が存在できないのであれば、そうするしかないでしょう。
ただ、目下の人間から自分たちに責任の一端があることを示唆されただけで、激怒して会話を打ち切るような狭量な様子では、この人たちはそういった対応を期待するのは無理そうです。
この元老たちは特別ひどい人たちだと思いたいです。ただ、この人達はフェイヨンの実質的なトップであろう大長老にアポ無しで会うことが可能で、非常に高圧的な口調で口を利いても許されるような人たちです。
元老たちの中でも特に高位の立場にある人たちなのでしょう。こういう人たちがトップに座って、あれこれと指図しているようでは、フェイヨンの未来は暗いなぁ、と感じます。

一連のやり取りを見るに、元老たちの独善的な態度や価値観は、多分、事件の前からそうで、今も変わらないと見るべきでしょう。
こういう硬直した思考と偏狭な価値観が、「サラの記憶」の事件の背景にある事は容易に想像できます。
また少しでも事件の当事者としての自覚があれば、ああいう口ぶりにはならないでしょう。
内心はどうであれ、多少の反省の弁を口にしていれば、大長老アイリンの態度も違ったのではないでしょうか。
それにしても、四聖水の継承者は特定の血筋でないといけないらしいのですが、大長老アイリンの直系でないとダメなのでしょうか。多分、本家の他に分家などがあるのかもしれませんが、そこら辺の事は描写がないので不明です。
長老の口から「我が一族」という言葉が出てきているので、ファイヨンの血筋であれば、問題ないとも取れますが…ここら辺の問題を推論するには材料が足らないのでこれ以上の考察は無意味でしょう。

話を大長老に戻しますが、大長老アイリンは内心ではフェイヨンの指導者層を見限っていても不思議ではないと思います。
大体、「サラの記憶」の事件で、妻を殺され、子供は行方不明という結果を考えれば、事件の背景となった元老たちの偏狭な態度には辟易としていることでしょう。
継承者の問題について、どこか他人事みたいな調子の物言いや、サラこそが正当な継承者である事を示唆する言動などにそれが伺えます。

余談ですが、「サラの記憶」に登場した暗殺者を手引した長老たちがどうなったのかは気になるところです。
彼らについては、特に描写はありません。ただ、事件の後にも関わらず、大長老アイリンはその地位に留まっています。
その事を踏まえると、事件の結果、彼らの派閥は大長老アイリンとの権力闘争に負けて放逐されたか、大きな後退を余儀なくされたと解釈するべきなのでしょう。
そもそも暗殺という手段で大長老の家族を排除しようとした背景には、彼らの行動はフェイヨンの指導者たちの全面的な支持までは獲得出来ていなかったという事情がありそうです。
フェイヨンの指導者の総意として「サラを継承者として認めない」という意思が固まっていたのであれば、正当な手段で大長老たちをその地位から引きずり降ろせば済む話です。
恐らく、サラのことを快く思わない長老は多かったと思われますが、サラを排除しようという所までは行っていなかったのではないでしょうか。またサラを排除するにしても、その手段については、意見が別れていたのかもしれません。
「サラの記憶」の事件は、その時に長老たちの間で蔓延していた空気を反映してはいたけれど、その様な直接的な行動に出る人間は流石に少数だった、というのが真相な気がします。
少数の長老の暴走であって、事の真相が明らかになると、彼らは何らかの処罰を受けたと見るのが妥当でしょう。
「サラの記憶」の事件で、長老たちに大長老アイリンを暗殺するという目的があったのかは描写されていませんが、妻と子供に危害を加えられた大長老が長老たちの言いなりになるとは考えにくいので、まとめて排除するという計画だったと捉えるのが、無理のない解釈だと思います。
組織のトップとその家族に危害を加えた挙げ句、トップは負傷したものの生き残る、妻は死亡、子供は行方不明という結果を見るに、事件の主犯格の長老は死刑になっていてもおかしくないでしょう。
ただ、事件の後もそういう人間を生んだ派閥、偏見、精神的風土といった物は生き残り、現在でもフェイヨンの指導者層に共有されているという事なのでしょう。

2.4 宝刀の行方

リディアは、皆が寝静まった夜に、海龍刀、神龍刀を狙って動き出します。
フェイヨンには、四聖水の継承者に伝えられる宝刀として、天龍刀、海龍刀、神龍刀が存在します。
四聖水の継承者にしか所持できないというのは、アイリスの発言からです。
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ピオネの発言によると、「海龍刀、神龍刀は四聖水と一緒に消えた」との事です。
「サラの記憶」やこの後の展開を見ると、この事件の裏でフギン、ムニンが暗躍していたことが分かります。
直接事件に関わったわけではないでしょうが、フェイヨンの内紛に乗じて、サラをフレイヤのヴァルキリーに引き入れたのは彼らです。
何故、フレイヤがサラを必要としたのかはよく分かりません。
事件当時のサラはまだ子供で、フレイヤの即戦力になれるような人材には見えません。
サラを魔術師として養育したのは、フレイヤたちだったのでしょう。そういった手間暇を掛けてまで、サラを味方として引き入れたかった理由は明言されていません。
サラ以外のヴァルキリーの中には、強力な魔術師が何人もいるみたいなので、それだけが理由なのではないでしょう。
四聖水の継承者であり、フェイヨンに伝わる宝刀の所持者である、という特別な存在であるサラを、何らかの理由でフレイヤが必要としたと考えるのが妥当な気がします。
フレイヤが四聖水をどうしたいのかは、ちょっと分かりかねます。力を借りたいのか、それともサラを通じて呼び出した四聖水を始末したいのか、それ以外の思惑があるのか不明です。
いずれにせよ「サラの記憶」の時点で、サラは宝刀を持って逃げたわけでないので、順当に考えるとフギン、ムニンたちが海龍刀、神龍刀を盗んだと考えるのが妥当でしょう。
余談ですが、海龍刀は、現在、サラの所有物です。神龍刀については2巻の時点では未登場です。
またフェイヨンの宝刀は、四聖水の継承者にしか所持できないとの事ですが、サラが正当な継承者であるのなら、アイリスが天龍刀を所持できるのはおかしいかもしれません。
そうなると「四聖水の継承者にしか所持できない」という言い伝えは実は間違っていて、誰もそんな事を試したことがなかったので認知されていなかったが、ある程度の修行を積んだ人間であれば、所持できて、四聖水の正当な継承者であるかは必須の条件ではなかったという事なのかもしれません。
それにしても、宝刀を盗みに来たトレジャーハンターに一族の秘密を喋ってしまうとは、ピオネさんも口が軽いですね。作者もコメントで突っ込んでいます。
まぁ、フィクションの世界で秘密を握る人間の口が異様に軽いのは、よくある話です。
物語のキーとなる設定をテンポ良く伝えないといけないので、ピオネさんの口の軽さは本人の迂闊さではなく、作劇の都合と受け取るべきなのだと思います。
ROでも、七王家のクエストで王家の関係者の口が異様に軽かったのと同じでしょう。


2.5 ケイアスとフェンリル

その翌日、フェンリルは遂にケイアスと接触します。
ケイアスをバルドルの生まれ変わりだと見なしているフェンリルにとっては、感動の再開です。
しかし、この時点でのケイアスはバルドルの生まれ変わりだという自覚がない為、つれない態度です。
フェンリルはショックを受けていますけど、前世の記憶がケイアスにないのなら、こうなるのもしょうがないでしょう。
というか、いくら美人でもいきなり前世がどうのこうのという話を捲し立てられたら、警戒心が先に立つでしょうし、そういう人と一緒に行動するという話にはなり難いと思います。
さり気なく、フェンリルの口から「本来の力を取り戻す為、神の肉体を探す必要がある」という設定が語られていますね。
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2.6 サラ襲来

いきなり、フェイヨンの結界が破られ、警備隊に緊張が走ります。
結界を破ったのは、ギガンテス率いるサラです。
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魔力の大きさを表す、ルンという単位が出てきます。
ギガンテスは3万ルン以上の魔力を持っているらしいですが、この数字はこのシーンが初出で、比較対象がないのでいまいち凄さが分かりません。
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またメッシュの口から「あれは伝説の聖戦で、神々と争った巨人族ギガンテス。絶滅した筈だが…」という説明が入ります。
ギガンテスはギリシャ神話の巨人で、神々と争ったという伝説があるので、これをそのまま引っ張ってきたのでしょう。

ギガース - Wikipedia

ギガントマキアー - Wikipedia



2.7 サラの出生

大長老アイリンがアイリスを町外れの橋に呼び出し、サラの出生について伝えます。
大長老の話によれば、サラはアイリスの4つ上の姉とのことです。
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となると、サラの年齢は21歳という事になります。
「サラの記憶」の事件は、12年前の出来事らしいので、事件当時の年齢は9歳です。
事件当時、アイリスは既に生まれていて、5歳でした。
以前書いた登場人物紹介でも触れましたが、サラの母親は死別するまで、大長老アイリンの妻だった筈です。
アイリスの母は素直に考えると、後妻だったと解釈するべきでしょう。
しかし、「サラの記憶」の時点で、アイリスが5歳となると話は変わってきます。
アイリスが大長老の実子だとすると、大長老アイリン、サラの母、アイリスの母の交際期間は被っていたとしか考えられないわけです。
この点については、色々と突っ込みたいので、詳しくは後の記事で触れようと思います。
あとは大長老の家を訪れた長老たちは、元老であると明確に書いてあります。
あとはさらっと「姉の記憶は元老が呪術で消した」とありますが、自分たちに都合の悪い話は隠蔽してしまえば問題ない、という元老たちの姿勢が伺えて、何だか嫌な印象を受けますね。


2.8 フェイヨン警備隊の抵抗

サラとギガンテスの襲来に対し、フェイヨン警備隊は切り札を切ります。
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正直、魔刀粒子砲発射のシーンは、原作を読んでいて、一番驚いたかもしれない一コマです。
フェイヨンにこんな大砲があったなんて、ROで描写されてましたっけ?
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やってません。
真打ちが登場するまで、敵が不死身のタフネスを誇るのは、バトル漫画のお約束ですね。
ギガンテスは、この後に登場する真打ちに倒される予定なので、大砲の一撃で半死半生になったりしていたら、あとに続く真打ちの強さが描写できないので、こうなるのも仕方がないでしょう。
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フェイヨン警備隊及び魔刀粒子砲の一斉発射にもびくともしなかったギガンテスですが、真打ちとして登場した大長老アイリンに一撃で倒されます。
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2.9 サラの出生

他に該当者がいないので、読者には既に明らかなことですが、サラが大長老アイリンの娘であり、「12年前にいなくなった子」である事が明示されます。
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あとはアイリスがサラの存在を認識します。
この時点では、「12年前のあの日」の出来事の詳細は明らかにされません。
話は変わりますけど、サラがフェイヨンに来た理由は、フェンリルの追跡だった筈です。
結界を破らないと侵入できなかったのかもしれませんが、その後はフェイヨンの街にギガンテスをけしかけるなど、フェンリルを探す努力をするべきではないでしょうか。
どうやら、本来の目的はどうでも良くなっているみたいです。
上司の命令よりも私情を優先したくなる気持ちは分かるのですけど、ちょっといかがなものかと思わないでもありません。


2.10 ケイアス、フェンリル、アイリスの対応

サラの攻撃でアイリスは意識を失います。
メッシュがアイリスの護衛をしていた筈ですが、姿が見えません。
何らかの理由ではぐれたのでしょう。アイリスは駆けつけたケイアスによって助けられます。
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2人の話にフェンリルが割り込みます。今の段階では、サラに勝てないらしく、逃亡を提案します。
そうこうしている内に何者かが3人に近づいてきました。

2.11 サクライの襲撃

フギンたちに誘導されたサクライが、フェイヨンに入ります。サラの襲撃のどさくさに紛れて、侵入したのでしょう。
ピオネは子供たちを逃し、サクライと対決します。
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2.12 ケイアス、アイリス、フェンリルVSサラ

サラの襲撃を迎撃する為、3人はサラの元へと向かいます。
迎撃しようとしたのは良いのですが、あっさりとサラに動きを封じられます。
サラに一撃を加える前にこの状態なので、フェンリルの見立通り、今の段階ではサラに敵わないみたいです。

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2.13 「サラの記憶」

ここでサラの回想が入ります。
この描写は「サラの記憶」のエピソードですね。サラが傷ついた母と剣を持った父を遭遇するシーン、フギン達が迎えに来るシーンはゲームにそのまま流用されています。
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2.14 大長老VSサラ

サラの猛攻を大長老アイリンが防ぎます。
大長老は娘に対して、戦意がないみたいなので、防御のみです。
サラの攻撃を凌げる人は、この時点では大長老のみで、彼の実力は相当高い事が伺えます。
フェンリルなら可能性はありそうですが、サラの襲撃を知った際、逃走を提案していますし、先のシーンでケイアスと一緒に動きを封じられているので、現時点ではサラの方が強いのでしょう。
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2.15 フギンたちの思惑

サラたちの戦闘を監視するフギンたちが、非常に思わせぶりなセリフを言います。
この「覚醒」が何を意味するのかは不明ですが、多分、四聖水に関連する何かなのでしょう。
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2.16 タルタロスの要求

子供たちを殺そうとするサクライですが、タルタロスに静止され、狙いをサラに移します。
ピオネと対決していた筈のサクライが、子供たちを追跡している点とサクライのセリフから察するに、どうやらピオネはサクライに倒されたみたいです。
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サクライは、サラと大長老の戦いの様子を見ながら、サラを襲撃する機会を伺います。
サラはサクライよりも強いらしいですが、不意打ちなら倒せると踏んだみたいです。
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どうやら、サクライがサラを襲撃することはフギンたちには織り込み済みの様です。
サクライをサラにけしかけることがフギンたちにとって、どういう意味があるのかは判然としません。
フギン達は、サクライとタルタロスの関係を熟知していたので、こうなる事は予想できた筈です。
フギン達はサラを「覚醒」させたいらしいですが、サクライがサラを襲う事も計画の内なのでしょうか。
フェイヨンの子供たちが、アイリスたちと合流し、ピオネや元老達が死亡したことを伝えます。
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2.17 サラの攻撃により、アイリスが負傷

サラの一撃で、アイリス達は負傷します。
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娘の危機に危険を顧みずに大長老アイリンは救出に向かいます。
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この時点でサラがアイリスを認知し、サラが家族に対する思いを吐露します。
このセリフに関しては、これ以上ない、シンプルかつ直接的な表現になっているので、くどくどとした説明は必要ないでしょう。
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前後の台詞からすると、サラはアイリスとは初対面だったみたいです。子供の頃に顔を合わせているのなら、こういう台詞にはならないでしょう。

2.18 海龍刀の所持者

サラが海龍刀を抜き、大長老アイリンとの戦いに決着を付けます。
その背後を更にサクライが狙います。
大長老アイリンは胴体を剣で貫かれているので、致命傷を負ったと解釈するべきでしょう。
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2.19 ケイアスの覚醒

負傷した仲間たちを見て、ケイアスが覚醒します。
どうやら、ケイアスが覚醒する事もフギン達の計画の内だったみたいです。
サラを狙っていたサクライの剣は大長老を貫きます。どうやら、直前に身を捩ったのは、サラを庇うためだった様です。
召喚されたエンシェントドラゴンの強力なブレスにより、サラ達の姿が閃光に消える所で、サラによるフェイヨン襲撃のシーンは終わります。
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2.20 その後

ここで一旦、フェイヨンの話は終わり、次はアサシンギルドのロキに視点が移ります。
フェイヨンの話は、その後でまた再開されます。
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3. アイリン家の家庭問題

この章では、アイリン家について触れたいと思います。
何故かというと、この物語の主要人物の一人は、サラ・アイリンであり、彼女の行動がストーリーを動かす役割を担っています。
サラは四聖水の継承者であり、本作のヒロインであるアイリスの姉であると同時に、この作品の黒幕であるフレイヤの親衛隊の一員だったりと重要な役割をいくつも担っています。
その為、登場の頻度も高く、かつ、物語の重要な部分にも深く関わっています。正直、この漫画の主人公は、実はサラなのではないかと思ってしまうレベルです。
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サラが登場するシーンはよく描き込まれていて、作者も力を入れて描いている事が伝わってくるので、余計にそう感じてしまうのですよね。
そのサラによるフェイヨン襲撃は、この漫画のストーリーの転機であり、ここから本格的に物語がはじまると言っても過言ではありません。
サラがフェイヨンを襲撃した理由は、アイリン家の人々を巡る家庭内の人間関係のもつれなどが大きく関わっています。
この物語の主要人物であるサラとアイリスを巡る物語も、物語の主要な要素である事は間違いありません。
そういう次第なので、この章では、主にアイリン家の家庭問題を中心に、個人的に気になった点を取り上げていこうと思います。

3.1 ケイアスとアイリス

いきなり下世話な話ですが、ケイアスとアイリスは付き合っているだろう、と思わせる描写が多々あります。
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アイリン家の家庭問題を取り上げると言っておきながら、話が違うではないかと思われるでしょう。
私が問題にしたいのは、異邦人という意味では、ケイアスもサラの母親と同じだろうに、何故、周りの人間はその事を問題にしないのかという点です。
「サラの記憶」のストーリーを思い出していただきたいのですが、そもそもフェイヨンの長老たちは、サラが異邦人の血を引いていることを理由に殺すことも辞さないという人たちです。
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すべての長老がそうでないにしても、そういう人が出てくる背景には、余所者を受け入れない閉鎖的な風土があると考えるべきなのでしょう。
ケイアスとアイリスも周りからの口煩く言われて、さぞや、うんざりしていると思っていたのですが…どうもそういう雰囲気ではありません。
というか、2人は人前でも普通にじゃれ合っていて、交際を隠している気配がありません。
ケイアスとアイリスが一緒にあちこち動き回っているのは、フェイヨンの警備隊長であるメッシュでさえ知っています。
メッシュは何というか、見た目通り、無骨な人物なので、そういうゴシップに疎そうな人物です。
このシーンは2巻以降の回想シーンなのですが、こんな風に面と向かって、ケイアスとアイリスの交際に文句をつけている人物はメッシュだけです。
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そもそも、この2人はフェイスワームの討伐に赴く際、二人っきりで行動していて、外泊までしています。
お目付け役でも付ければいいのに、それも無しです。大長老アイリン、ピオネはこの事を知っていながら、その事については何も言いません。
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一体、どういう事なのでしょう? アイリスはこれまで散々触れましたけど、普通の村娘ではなく、四聖水の継承者です。
四聖水の一族にとって、四聖水の力を制御できる継承者の存在は、必要不可欠な存在である筈です。
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大長老アイリンの娘であるアイリスが四聖水の継承者に選ばれたように、どうもフェイヨンの支配層はその地位を親から子に受け継がせている様子です。
そうなるとアイリスが子供は出来たなら、四聖水の継承者になる可能性は高いのだと思います。
四聖水の継承者の地位が、四聖水の一族の中でどういう立ち位置なのかはいまいち分かりませんが、それなりに高い地位にあるのでしょう。
また大長老アイリンは「フェイヨンは世界中あちこちに散らばる四聖水の守護者一族の総本山であり、その長老たちの中の長老」との事ですが、こうなるとその地位は宗教家に留まるものではないでしょう。
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フェイヨンは独自の警備隊を持って、外敵からの侵入に備えているのですが、この警備隊、かなりの重武装です。
ギガンテスには通用しませんでしたけど、魔刀粒子砲なんていう兵器まで持っています。
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こういう独自の武力で自分たちのテリトリーを守っている点、世界各地に散らばる教団の総本山という立ち位置からすると、フェイヨンの四聖水の一族はある程度の領土を実効支配する独自の政治勢力であると見るべきかもしれません。
こういう例は現実にもあって、ローマ・カトリックはかつては教皇領という独自の領土を持つ、実質的な国家として動いていました。日本でも、戦国時代の数千人の僧兵軍を持つ比叡山延暦寺、一向一揆を組織し、信長包囲網に参加して、石山合戦で織田信長と対決した浄土真宗本願寺など、封建時代の宗教団体は、独自の領土、武力、財源を持つ、強力な政治勢力でした。
漫画の背景を見る限り、フェイヨンの村の建物は、村といっても、山岳地帯に石造りの建物で作られています。
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こういう石造りの建物を山岳地帯に建てるのは、相当なコストがかかるでしょう。
あとは大長老とアイリスが話をしている橋も非常に立派で、フェイヨンの財政の豊かさを伺わせます。
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こういう背景を含めて考えると、大長老アイリンは非常に気さくな感じで、そういう雰囲気を伺わせませんけど、実際にはローマ・カトリックの歴代教皇や石山本願寺のトップで、信長包囲網に参加した顕如みたいな地位にあると見るべきなのではないでしょうか。
そうなると、アイリスは実質的に封建領主の姫君とか、そういうレベルの存在とみなすべきだと思います。

こうなるとアイリスの夫が誰であるのかというのは、アイリス個人の問題とは言えないわけです。
大長老の地位をアイリスが次ぐのか、ローマ・カトリックの様に聖職者の中から相応しい人物を合議制で選ぶのかは分かりませんが、アイリスの夫は四聖水の継承者の夫として、その子供の養育にも関わるし、現役の組織のトップの義理の息子として、フェイヨンで権勢を振るう可能性すら考えられます。
そうなると、今現在、アイリスと付き合っているケイアスという青年が何者であるのか、という事はフェイヨンの指導者層にとって、大きな関心事である筈です。
しかし、上記の通り、アイリスとケイアスの交際に文句を付けているのは、上記の通り、メッシュだけです。
メッシュのセリフから察するに、他の人間が何も言わないから、自分が言ってやったという雰囲気です。
どうも他の人間は何も言っていないみたいです。元老たちにしても、その事については話題にもしません。
サラの母と娘については、周囲の人間は結構グチグチと話題にしているにも関わらずです。

大長老夫妻に関しては、アイリスとピオネの危機を過去にケイアスが救ったらしいので、その関係で2人の交際を許容している、と見ることは不自然ではありません。
ただ、それを差し引いても、素性がはっきりしない男性が四聖水の継承者に近づいても、特に対応しないという態度にはちょっと疑問を感じます。
大体、ケイアスの素性がはっきりしない原因は、本人が記憶喪失に陥っていて、昔のことを覚えていないからなのですが、これはあくまでもケイアスの自己申告です。
ケイオスを侮辱するわけではないのですが、逃亡中の犯罪者か何かが、過去を詮索されないように適当に話をでっち上げている可能性すら考えられます。少なくとも、ケイアスの自己申告の裏を取っているとは思えません。
ケイアスとアイリスの交際を見守る大長老夫妻の振る舞いは、一個人としては非常に好感が持てますけど、統治者としては脇が甘すぎる気がします。
異邦人の妻を迎えた結果、サラという娘が継承者になるかどうかで、殺し合いまで起こったという過去の経緯を考えると尚更です。
元老たちについては、老人なので若者の人間関係に疎く、2人の交際を知らないのだと考える事も出来ますし、あるいは「サラの記憶」の事件を反省して、余所者に対する態度を和らげていると考えることも出来なくはありません。
ただ、元老達はアイリスの修行が満足の行く結果を出せていない点について、グチグチと文句をつけていたので、アイリスが男性と遊び歩いているなんて話になったら、真っ先に文句を付けそうです。
余所者に対する態度についても、「サラの記憶」の事件に対する口ぶりを見る限り、果たしてそうなのか疑問に感じます。

全体的に見て、フェイヨンの関係者はケイアスとアイリスの交際については、許容しているとか考えられないわけです。
大長老アイリン、サラの母親、サラを巡って、あれだけグチャグチャと揉めていた事を考えると、その落差が目立ちます。
この落差には何の理由があるのかを考えてみましたが、とどの詰まり、肌の色が問題だったのかもしれません。
非常に嫌な想像なのですが、大長老とサラの母親の交際がダメで、ケイアスとアイリスの交際が許容されている理由は人種的な偏見が根底にあるとでも考えないと説明が付かない気がします。
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要するにフェイヨンの人達にとって、自分たちと肌の色が違う人種がフェイヨンの重要な地位に付くことは許容できないが、自分たちと見た目がそれ程変わらないのであれば、四聖水の継承者と異邦人が交際しても気にならないという事だったのではないでしょうか。
この部分、書いていて非常に嫌な感じなのですが、一方の関係は継承者の地位を巡って、殺し合いにまで発展しているのに、もう片方は周囲の人間から何も言われないという落差を説明するには、こういう理由でも持ってこないと説明が出来ないのではないかと考える次第です。

3.2 アイリスの出生問題

以前も何度か触れていますが、改めて、サラ、アイリスの出生について、整理してみようと思います。
これに関わる人間は、アイリス自身、サラ、サラの母親、アイリスの母であるピオネ、大長老アイリンです。
アイリスの年齢は17歳なのですが、サラの年齢は4歳上らしいです。その為、サラの年齢は21歳という事になります。
大長老アイリンがサラの母親といつ結婚したのかは分かりませんが、少なくとも、子供が生まれる以前だと思われるので、21年以上前だと思います。
サラの母親は12年前に「サラの記憶」の事件で死別しています。
この事件はサラが9歳の時です。異母妹であるアイリスは既に生まれていて、5歳です。
「サラの記憶」の事件の描写でも分かる通り、大長老アイリンとサラの母親は事件当時、婚姻関係にあり、アイリスの母は後妻である筈です。
それにも関わらず、アイリスがこの時点で生まれているということは、大長老アイリンと、サラの母、アイリスの母の交際期間は被っているとしか考えられません。
大長老アイリンはアイリスの母と不倫していたのでは、と疑ってしまいますが、今回はこの件について、合理的に説明できないか検討してみます。

3.2.1 フェイヨンは一夫多妻制だから問題ない

真っ先に考慮したのは、この点です。
サラの母、アイリスの母のどちらが正室なのかは分かりませんが
聖職者が複数の女性と妻帯するのは、現代人の感覚からするといかがなものかと思いますが、日本でも本願寺の中興の祖である蓮如には5人の妻がいたので、実例がないわけではないみたいです。
RAGNAROK INTO THE ABYSSの社会は封建時代で、どうやら、フェイヨンでは親から子に権力が受け継がれているみたいです。
リスクヘッジの意味でも、そういう制度があってもおかしくはないでしょう。
そういう描写がないか、さらっと単行本を見てみたのですが…どうも、フェイヨンに限るとそういう描写は見つかりませんでした。
描写がないということは、そういう事はないという風に受け取るべきなのでしょう。

3.2.2 アイリスの年齢は実は間違っている

これについては…殆ど可能性はなさそうです。
アイリスが17歳というのは、元老のセリフが初出だと思いますが、アイリスも数字の訂正をしないので、それが正しいのでしょう。
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17歳の若さで自分の年齢を間違えるというのは、ちょっとありそうもない話です。
アイリスの年齢については、17歳で確定していいでしょう。

3.2.4 サラの年齢は実は間違っている

同じ理由で、サラの年齢が間違っているというのも考え難い事です。
サラがアイリスの4つ上というのは、大長老アイリンの証言ですが、普通、娘の年齢を間違えたりはしないでしょう。
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もちろん、咄嗟に正確な数字が出てこないというのは、あり得る話ではあります。
ただ、その場合でも4~5歳もずれた数字が出てくるというのは、流石にないと思います。
大長老アイリンは見た目は中年男性ですし、まだ耄碌するような年ではないでしょう。
原作でも「サラの記憶」の回想が入りますが、サラが9歳だと考えると、ちょっと幼すぎる気がします。
日本の9歳の女児の場合、平均身長は133cm、体重は30kgらしいので、肩車をするのはちょっと大変そうですね。
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大長老アイリンはやたらと体格が良いので、そこら辺は平気なのかもしれません。

3.2.5 「サラの記憶」の事件は12年前ではない

この可能性についても、ほぼ考えられません。
この事件が起こったのは、12年前であるという証言は元老、大長老アイリン、サラ、メッシュが行っています。
数字そのものは、利害が対立する関係者の間で数字が一致しています。
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本当にしつこいぐらいに「12年前」という数字を連呼しているので、証言している人間全員が数字を間違っているというのは、さすがに無理があるでしょう。

3.2.6 アイリスは実は連れ子

アイリスは実はピオネの連れ子で、大長老アイリンの間に血縁関係はないという見方も出来なくはありません。
しかし、そうだとしたら、元老達の態度が不可解です。
「サラの記憶」では、実力行使をしてでも、サラを四聖水の継承者にしないという意思表示をした人間までいる事を踏まえると、アイリスの出生は長老たちにとって、最大の関心事である筈です。
四聖水の制御には、継承者の血が必須らしいですが、順当に考えるとこれは大長老アイリンの実子でないとダメだという事なのだと思います。
元老が大長老アイリンに詰め寄るシーンでは、元老達はアイリスの血筋については、まったく問題にしません。
もしも、アイリスが連れ子なら「アイリスはそもそもお前の血を引いてないではないか」といったセリフが元老から出てもおかしくありません。
というか、アイリスが継承者の血筋ではないという疑念が少しでもあれば、元老達はアイリスを四聖水の継承者にしなかったのではないかと思います。
何らかの理由で、元老たちには「アイリスは継承者の血を引いている」という確信があるのでしょう。
その理由とは、順当に考えると「アイリスは大長老アイリンの実子である」という事なのでしょう。
勿論、継承者の血筋が大長老アイリンに限るとは、明言されていません。
大長老アイリンの家の他に、分家か何かがあって、ピオネはそこの出身なので連れ子でも問題ない、という可能性もあり得ます。
ただ、そうだとすると劇中でそういう描写がないのは不自然です。
描写がないという事は、そういう事実はないという事でしょう。
あとはメタな指摘をすると、アイリスが大長老アイリンの実子でないとなると、アイリスとサラの間のストーリーを展開させ難くなります。
ストーリーの展開の都合を考えると、アイリスが大長老アイリンの実子でない可能性というのは、殆どないのではないでしょうか。

3.2.7 アイリス出生問題まとめ

ここまで、アイリスの出生について、ぐちぐちと書いてきました。
「大長老アイリンは妻と娘がありながら、他の女性と子供を作った」という結論を覆せないか検討しましたが、どうも無理そうです。
この件については、正直、妻との間の子供がまだ4歳なのに、不倫して、他の女性と子供を作ってしまうとか、何を考えているのだろうと思ってしまいます。
大体、肌の色が違う異邦人の妻とその子供に関しては、常日頃から何か悶着があったと見るべきだと思います。
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結婚する時点で周囲の人間は相当反対したのでしょう。多分、大長老はそれを押し切って、結婚したのだと思われます。
「サラの記憶」では、サラが四聖水の継承者の地位に付くことを阻止する為に、サラを殺そうという長老も出てくる始末です。
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こういう背景を考えると、周囲に味方になるような人も少ないであろう母子は、高い地位にいるけど、周りは敵だらけで相当危うい状況にあったと見るべきでしょう。
そもそも大長老アイリンは、「サラの記憶」で戦った後、初対面の筈のプレイヤーから「怪しい老人がサラを狙っていたので、後を追った」という説明を受けて、あっさりと納得しています。
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長老たちはそういう事をやりかねない、という認識があったから、こういう展開になるわけです。
そういう背景があるのなら、尚更、妻と子供を守ってあげないといけないのでは、と思うわけですが…
人間である以上、何か間違いをするのは仕方がないので、これも仕方がなかったという事なのかもしれません。
ただ、アイリスの存在は別の意味で問題を引き起こした可能性があると思っています。
この点については、次の章で触れます。

3.3 継承者問題

そもそもの話なのですが、「サラの記憶」で長老たちがサラを排除しようとしました。その長老たちは後釜に誰を据えるつもりだったのでしょうか?
四聖水の継承者候補を排除する以上、その代わりがいないと話になりません。
多分、継承者をサラにしようと決めたのは、大長老アイリンなのでしょう。
他の人間を継承者にするという話になっていたら、そもそも長老たちがサラを排除する動機がありません。
大長老アイリンがサラを後継者にしようとした理由は、サラが幼いながらも非凡な才能を示していた、単純に長子だったから跡継ぎに指名した、といった複数の理由があったのでしょう。
話をサラの後釜に戻しますけど、長老たちが考えていた後釜は、やっぱり、アイリスなのではないかと思います。
大長老の家に他に分家があって、候補者は他にいるという可能性も考えられますが、そういう存在がいるとは明言されていません。
分家からピンチヒッターを立てるにしても、それはそれで揉めそうです。
サラを排除した後、速やかに継承者を決めないと、混乱が増すばかりなので、誰もが認める人物を候補者に持ってくる必要があります。
そうなると大長老の実子であるアイリスしか残らない気がします。
「サラの記憶」の時点で、アイリスは5歳だったわけで、その存在を隠しきれるとは思えません。
サラを何とか排除したいと考える人間は相当数いたと思われるので、サラに腹違いの兄弟姉妹がいるのなら、そちらを神輿に担ごうという人間が出てきてもおかしくありません。
サラの置かれていた危うい立場を考えれば、こういう動きが出てきてもおかしくないでしょう。
何だか、お家騒動の種を自らの行動で作っている気がして、そういう意味でも、大長老の行動はいかがなものかと思います。

3.4 アイリン家の行方

あれこれと書いてきましたが、結局、アイリン家はフレイヤの策謀の犠牲になったと言っていいでしょう。
「サラの記憶」の事件が起こった直後、図ったようにサラの前にフギンとムニンが現れていますが、これは何らかの方法でフェイヨン内部の内輪もめの情報を掴んでいたからだと思われます。
その後もサラの誤解を解くことなく、彼女がフェイヨンを襲撃しても何も言わないという姿勢を見るに、何らかの目的の為にサラを利用しようとしている事は明らかです。
悪いのはフレイヤ、サラの失踪の原因を作ったフェイヨンの長老たちだと思います。
この様にアイリン家の人々は被害者なのですが、「サラの記憶」の事件やフレイヤの干渉が無ければ、彼らは幸せに暮らせたかというとそれはちょっと怪しいところです。
フレイヤの干渉がなければ、サラがギガンテスを率いて街を強襲する、という事態は避けられます。その為、フェイヨンの人々については大丈夫でしょう。
ただ、アイリン家については、「夫が妻以外の女性と子供を作っている」という事実があり、どうにもならない気がします。
この問題については、フェイヨンの長老、フレイヤの策謀とは全く関係がありません。
「サラの記憶」の時点で、サラは9歳、アイリスは5歳です。
娘たちが事態を理解できる年齢になるのも、そう遠い未来ではなかったと思われます。
2つの家族は1つの街に住んでいて、その夫はフェイヨンの現役のトップだというのですから、周囲の目から関係を隠し切れるとは到底思えません。
大長老は二人の娘を非常に大切に思っていて、姉妹の仲やサラが抱いている誤解を解くことに心を砕いていた事は分かります。
それも大事ですが、正直、2人の娘に対しては、もっと別に説明するあるのではないかと思ってしまいます。
2巻のサラによるフェイヨンの襲撃は、大長老にとっては不意を突かれた出来事です。
サラも問答無用でフェイヨンの関係者を殺しにかかっていたので、その事については話している余裕はなかったのですが…

ここからは少し話を変えて、サラがアイリン家の状況を受け入れる可能性について、検討してみましょう。
ここでサラがアイリスを認知する場面を振り返ることにします。
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…うーん、どうも無理そうですね。
いや、歯をむき出しにして、無茶苦茶怒っている事だけが理由ではなくてですね、このシーンのサラは言外に「夫は妻以外の女性と関係を持つべきでない」と言っているわけです。
こういう表現は些か奇妙ですが、サラは一夫一婦制の支持者なんですよ。
サラが持っている価値観からすると、父親の行為を受け入れる可能性は皆無だと思います。
サラに父親の行為を受け入れさせる道筋は、私にはちょっと思い付きません。
アイリスについては、ちょっと分かりません。
アイリスにとって、父親の行為を否定することは自分の存在を否定することにつながるので、妥協しつつも受け入れるという可能性はあるでしょう。
アイリスがこの問題をどう考えているかは、ちょっと分かりません。
少しネタバレになりますが、アイリスはサラについては、犠牲になったフェイヨンの人々に対する復讐の念が先に立っていて、そういった事に気を回している余裕はないみたいです。
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サラの価値観では、父親の行為を絶対に許せないみたいなので、仮に「サラの記憶」の事件がなくても、父親の行為を知った時点で絶望して、猛烈に反発しそうです。
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話をまとめると、アイリン家に関しては、事件の以前からこういう爆弾を抱えた状態でした。
正直、フェイヨンの長老やフレイヤの干渉がなくても、この問題はいずれ顕在化していたでしょう。
フェイヨンの村が滅びるという悲劇は回避したとしても、アイリン家の家庭崩壊という結果は避けられなかったのではないかと思います。

まとめ

ここまで、2巻のストーリーとその気になる点について、くどくどと書いてきました。
正直、冗長な記述も多いと思いますが、せっかく書いたのでまとめて載せておく事にします。
この巻を見る限り、すべての元凶と言えるのは、サラを排除しようとした長老たちだと思います。
この人達の行為のせいで、フレイヤに付け入る隙を作った挙げ句、四聖水の継承者がフェイヨンから失われるという結果を招いています。
結果を評価すると、フェイヨンはこの長老たちの振る舞いが原因で滅んだと言っても、言い過ぎではないでしょう。
サラの襲撃の巻き添えを食った警備隊、一般市民は、兎も角、長老たちについては正直同情心が湧きません。
力で人を排除しようとした人間が、より強い力で排除されても、文句の言える筋ではない気がします。
良い悪いでいったら、サラの行為は悪いのですけど、長老たちに限れば、それを言う資格はないと思います。

この巻は、RAGNAROK INTO THE ABYSSにおけるターニングポイントであり、ここからすべてのストーリーが事実上始まります。
フェイヨンの村がサラによって滅ぼされたことで、ケイアス、アイリスが旅立つ切っ掛けと動機が与えられ、物語の主要人物がお互いに出会うという意味でも重要でした。
その為、非常にくどくどと気になる点を深堀りしてみました。正直、筆滑りすぎたかもしれません。
サラによるフェイヨン襲撃のエピソードはここまでなので、次回はロキの魔神復活の阻止のストーリーを紹介しようと思います。
正直、この解説を書くのは、結構大変なので、次回以降は2ヶ月以上先にするか、紹介する内容を絞り込もうと思います。

今回はここまでにします。それでは。

こんばんは。
今回はラグナロクオンラインの原作漫画であるRAGNAROK INTO THE ABYSSの1巻の紹介記事を書いていこうと思います。
1巻の韓国語版が出たのは、1998年の事らしいので、もう20年以上前の事です。
日本語版は、2004~2005年に掛けて、7巻まで訳されました。
何らかの経緯で10巻以降の話は打ち切りになった様です。
もう続きが描かれなくなって、10年以上になるので、今後も続きが読める可能性は低いでしょう。
既に絶版という事もあり、インターネット上でも紹介記事を書いている人は少ないみたいです。
その為、原作の紹介記事を書いてみることにしました。
ROをプレイした人は多いのですが、その内、原作を読んだことがある人の割合は日本では少ないと思います。
多分、10%もいないのではないでしょうか。
ROのクエストやメモリアルダンジョンのストーリーは、原作を読まないと時系列や伏線の意味を汲み取れない描写も多いので、原作を知っておくと、より世界観への理解が深まると思います。
この連載はネタバレ全開で書いていくので、原作を自分で読んで楽しみたい人は、この下の記事は読まないで下さい。
あとは、以前、登場人物紹介の記事を投稿しています。
ご興味があれば、こちらもお読み下さい。

RAGNAROK INTO THE ABYSSの登場人物を紹介する記事を書きました : RO Breidablik 日記(仮)
http://rolog.blog.jp/archives/22683531.html

1. 1巻のあらすじ

バルドルの生まれ変わりを探すため、グラストヘイムに赴き、センティネルブリズの剣を求めるフェンリル。
それを阻止するべく、太古の巨人ギガンテスを率いて、サラという魔術師が襲いかかる。
果たして、フェンリルはバルドルの生まれ変わりと再開することは出来るのか。

フェイヨンを拠点に冒険者として活動するケイアスとアイリス。
人間を襲うフェイスワームを討伐し、その過程でリディアと知り合う。
彼らがフェイヨンに帰還してから、物語は動き出す。

賞金首の凄腕の剣士であるサクライ、それに接触するフギン、ムニン。
「高貴な血」を求める魔剣タルタロスとの契約を果たす為、人を切り続けるサクライ。
そんなサクライに対し、フギン、ムニンはタルタロスが求める血が「四聖水一族の村フェイヨン」で手に入る事を示唆し、彼をフェイヨンに誘導する。

1.1 その後のストーリー展開のための登場人物紹介と状況説明といった意味合いが強い

1巻のあらすじは上記のような感じです。
ごく簡単にまとめましたが、本当に上記の様な感じです。
1巻で展開されるストーリーは、その後の展開の為の登場人物紹介、状況説明といった色彩が強いので、そのつもりで読んだ方が良いでしょう。

2. ストーリー、登場人物の詳細

2.1 フェンリルとサラ

いきなり、グラストヘイムでフェンリルが、センティネルブリズの剣を探し求めるシーンからストーリーが始まります。
これは第1話の最初のシーンなのですが、正直、唐突過ぎる印象は否めません。
この1話のストーリーは、メモリアルダンジョン「フェンリルとサラ」の元ネタです。
センティネルブリズの表記は原作に合わせました。
フェンリルがセンティネルブリズを手に入れ、それをギガンテスを率いるサラが妨害するところまで、メモリアルダンジョンのストーリーとほぼ同じです。
その為、ストーリーの解説は割愛します。最後にサラがフェンリル追跡の為の御札を投げるところで終了です。

フェンリルとサラ | メモリアルダンジョン | ワールドマップ | ゲームガイド | ラグナロクオンライン 《公式サイト》

2.1.1 フェンリル

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Fenrir02
フェンリスの素性は、正直、よく分かりません。
北欧神話のフェンリルは、ラグナロク(神々の黄昏)に出てくる狼です。
フェンリルが、どの様に自分の前世を自覚したのか、何故、センティネルブリズを手に入れようとしているのかについては、この話の後で説明が入ります。
その説明によると、「2年前に記憶の封印が解かれ、バルドルの探す旅に出た」との事です。
下記のコマは2巻からの引用です。
Fenrir03
具体的に、フェンリルの前世は何なのか、といった説明はありません。
バルドルとは、ケイアスの前世のことです。北欧神話の主神であるオーディンの息子であり、ラグナロク(神々の黄昏)の後、異母兄弟のヘズと共に暮らすそうです。
北欧神話のフェンリルは、怪物として描かれている存在で、バルドルと特別な関係にあったという事はないみたいです。
2巻の話になりますけど、フェンリルは前世において、バルドルとともに女神フレイヤと戦ったらしいです。
北欧神話のバルドルの妻は、ナンナという女神なのですが、彼女が戦士だったという話は見当たりませんでした。
そもそも、フレイヤが何かの陰謀を企むという設定自体、RAGNAROK INTO THE ABYSSのオリジナルですから、フェンリル狼の正体は実は女性で、バルドルと恋愛関係にあったという話でも別に良いと思います。
そこら辺の説明があまりされていないので、ちょっとモヤモヤする部分が残ります。
原作では、神様が普通に人間に転生しているみたいですが、生まれ変わりや転生といった概念は仏教が由来ではないかと思います。
東洋人には、原作のストーリーの要旨は伝わる気がしますが、北米やヨーロッパなどのキリスト教圏では、神が人間に生まれ変わるという筋書きは理解はできても、共感は難しそうだと思いました。
ただ、Wikipediaで軽く調べてみた所、古代ギリシャや西洋近代の一部でも、転生という観念はあったらしいです。
フランス革命後、カトリック教会の権威が低下した知識人の間で、転生という観念が魅力的だと思われていたらしいので、案外、すんなりと受け入れられるのかもしれません。

転生 - Wikipedia

サラの襲撃から逃げ切った後、フェンリルはセンティネルブリズを使って、バルドルの生まれ変わりをサイコメトリーの魔法で捜索します。
サイコメトリーの魔法で対象を追跡する為、フェンリルはバルドルと関連する剣が必要だったのでした。
この後、得られた手がかりを元に、フェンリルはフェイヨンの村へと向かいます。
しかし、サラから投げつけられた対象を追跡する札の効果により、サラもまたバルドルの居場所を知る事となります。
Fenrir04
Fenrir05
Fenrir07
Fenrir08
Fenrir09
余談ですが、1980年代の日本では、アニメ、漫画、小説、オカルト雑誌などで前世の記憶を共有する仲間たちと連帯するという作品が人気を集めたらしいです。
オカルト雑誌の読書コーナーでも、前世の記憶を共有する仲間たちを募るといった行為が流行したとのことです。
当時は冷戦時代ですし、核戦争による破局が現実的にあり得る時代でした。
また西暦2000年という区切りの良い年が間近に迫り、ソ連の改革への頓挫、東欧革命、冷戦の終結、PCをはじめとするコンピュータによる情報化社会の進展など、政治経済に様々な変化があった時代です。
あとはノストラダムスの大予言という、フランスの占星術師が書いた予言書が、日本でも大変なブームになりました。
その中にある「1999年7月に空から恐怖の大王が来るだろう」という一節が、世界の滅亡を予言しているという考えが大きく広まりました。
「空から恐怖の大王が来る」という一節が、全面核戦争による破局というイメージと非常に親和性が高かったことが大きく影響していたのでしょう。
そういった時代背景が「使命に目覚めた人々が破局的な未来を阻止する」というストーリーが受け入れられやすい下地になっていたのでしょう。

戦士症候群 - Wikipedia

『ムー』読者ページの“前世少女”年表 - ちゆ12歳

ノストラダムスの大予言 - Wikipedia

ノストラダムス現象 - Wikipedia

ミシェル・ノストラダムス師の予言集 - Wikipedia

諸世紀 - Wikipedia

RAGNAROK INTO THE ABYSS 1巻の韓国語版が出たのは、1998年のことらしいです。
韓国でも同様のブームがあったのかは知りませんが、直接の影響はなくても、間接的な形で原作のストーリーに影響を与えていても、不思議はない気がします。
また主人公たちの年齢設定を10代後半~20代前半にすると、冒険の旅に出る動機付けがやり難いというのも影響していそうです。
「前世の記憶を受け継いだ戦士たちが使命に目覚めて、破局的な出来事を阻止する」というストーリーにすると、旅立つ動機や仲間探しの話もごく自然に進行するので、そういった意味でもやりやすかったのではないでしょうか。
前世が特別な存在である、という風にすれば、主人公たちが年齢の割に強くても、上手く説明できそうです。
結局、20世紀は何事もなく終わりましたが、多分、世紀末に使命に目覚めて、仲間たちを募っていた人々が超自然的な力に目覚めた戦士になって、人類の破局を防いでくれたのでしょう。

2.1.2 サラ

フレイヤの親衛隊であるヴァルキリーの一員であり、大長老アイリンの長女です。後述するアイリスから見て、異母姉に当たります。作中、結構力を入れて描かれています。

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後述するアルカナ曰く、「フレイヤから直接の命令を受け、行動しているが詳細は不明。フェンリルを殺そうとしたので、それが指令の内容だろう」との事です。
サラがフレイヤから何らかの命令を受けているのは確からしいですが、作中のサラはかなり好き勝手に振る舞っているので、命令を受けていたとしてもそれを忘れているのでは、と思ってしまいます。
サラの行動については、2巻以降に詳しく描写されているので、その時にまた解説します。
余談ですが、フレイヤの部下は明らかに女性に偏っています。
フレイヤ親衛隊のヴァルキリーは、北欧神話のヴァルキリーが元ネタなので、女性なのは当然なのですが、ヴァルキリーの部下も女性ばかりです。
親衛隊の名前をヴァルキリーにしちゃったので、女性しか出せなくなったのかもしれませんが、変化を付ける意味でも男性を出しても良かったのではないかと思います。

2.1.3 ギガンテス

サラが使役する巨人のモンスターです。
詳しくは2巻以降に説明がありますが、「伝説の聖戦で、神々と争った巨人族」との事です。
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ギガンテスとは、ギリシャ神話に登場する巨人なので、北欧神話とは関係がない筈です。
強敵として描かれ、2巻では活躍する場面があります。
デザインが原作とROではだいぶ異なります。
ROのギガンテスは、斧を持った巨人ですが、原作のギガンテスはロボットとファンタジー世界の間の子といった感じです。
2巻ではビームを出したりしているので、ファンタジー世界のモンスターといった印象とは結構違います。
ギガンテスとは直接関係がありませんが、原作の後半に「え…」と思う描写があるので、半機械の怪物といった描写も伏線なのでしょう。
基本、強敵として描かれているのですが、他のキャラクターの強さを表現する為に倒されてしまうシーンもあります。
バトル漫画に戦闘力のインフレは付き物なのですが、このままだと噛ませ犬になってしまいそうで、心配になります。
味方側の戦力のインフレに対応する為、その内、普通のギガンテスよりも強力な個体も登場しそうな気がします。
北欧神話には、巨人が結構登場するみたいなので、名前はそこから引っ張ってきても良かった気がします。
ただ、北欧神話の巨人は山の巨人、霜の巨人といった名称なので、ギガンテスのように如何にも強そうな語感ではありません。
作者もそこら辺の事情を考慮して、ギガンテスという名前にしたのでしょう。
ファンタジー作品に登場するモンスターは、色んな地域からネタを引っ張ってくるのが普通なので、あまり目くじらを立てる必要はないでしょう。

2.1.4 アルカナ

後述するゼノビアの配下の魔術師です。ROでは、メモリアルダンジョン「飛行船襲撃」に登場します。
「飛行船襲撃」のエピソードは、8巻以降に描かれている筈です。
原作の日本語版は7巻までしか出ていないので、日本語版での登場シーンはここだけだと思います。
1巻の段階では、特にストーリーには関わってこないのですが、「ゼノビアから命じられたフェンリルの調査報告を行う」という形で、アルカナが読者に対し、フェンリルの設定の説明を行います。
フェンリルがグラストヘイムにたどり着くまでの経緯が説明されているので、重要な内容を含んでいます。
ただ、フェンリルが前世の記憶を取り戻し、旅立つまでの経緯はアルカナに説明させず、ストーリーの序盤の話として持ってくるべきだったのではないかと思います。
超自然的な存在から啓示を受けて、フェンリルが冒険の旅に旅立つシーンをストーリーの冒頭に持ってくれば、その後のストーリーの展開も、より自然に受け入れられたのではないでしょうか。
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2.1.5 ゼノビア

ヴァルキリーの一員であり、大魔道士らしいです。顔見せだけで、特に何もしません。
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といっても、アルカナによる舞台説明はゼノビアに対する調査報告という形でなされるので、居てくれないと困ります。
アルカナの次回の登場は8巻以降なので、ゼノビアがケイアス、フェンリルの前に姿を表すのはだいぶ先のことになりそうですね。

2.2 ケイアス、アイリス、リディアとフェイヨンの関係者たち

ケイアス、アイリスはコンビを組んで、賞金を稼ぐ為、フェイスワームを退治するところから登場します。
ケイアスたちが、何故、フェイスワームを退治する必要があったのかはよく分かりませんが、一種の武者修行の様なものなのでしょう。
フェイスワーム退治については、その後のストーリーに特に関わってこないので割愛します。
フェイスワーム退治そのものは、あまり重要ではありませんが、その後に書かれているケイアスとアイリスの雑談や、リディアとの会話に伏線が多く含まれているので、そこだけは抑える必要があります。

2.2.1 ケイアス

冒険者であり、凄腕の剣士です。
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記憶喪失に陥っていて、2年以上前の記憶がありません。
重要なことを色々と覚えていないみたいなので、社会生活に支障が出ていると思うのですが、本人は明るく振る舞っています。

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アイリスやその後に登場するフェイヨンの人々と、どんな経緯で知り合ったのかは不明ですが、打ち解けた雰囲気で会話をしているので、短い間に信頼関係を築いているみたいです。
2巻以降のストーリーで書きますが、フェイヨンの人々はちょっと閉鎖的な雰囲気もあるので、余所者が人間関係を築くのはちょっと大変そうです。
これはケイアスという人物の人柄の良さを示す描写と受け取るべきでしょう。
本人には自覚がないのですが、バルドルという神の生まれ変わりらしいです。
詳しくは2巻以降で解説があります。
ケイアスの年齢などの個人情報は、彼が記憶喪失に陥っている為、詳細は不明です。
ただ、アイリスたちと普通に馴れ合っているところを見ると、外見は10代後半から20代前半といった感じなのではないでしょうか。
本人が記憶を取り戻し、バルドルの生まれ変わりとしての自覚を持つことで、その後のストーリーを動かす存在になるのでしょう。

2.2.2 アイリス

フェイヨンの大長老アイリンの娘であり、フェイヨンを拠点とする四聖水の守護者一族の後継者です。
前述したサラの異母妹です。

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四聖水の一族に伝えられた3つの宝刀の内、天龍刀の所持者です。
四聖水が具体的に何なのかはよく分かりませんが、2巻に登場するフェイヨンの長老の口から「四聖水の朱雀の加護が云々」というセリフが出てくるので、古代中国の四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)に関わるものなのでしょう。
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Wikipediaの解説ではクレリックであると書かれていますが、西洋ファンタジー風のクレリックらしい雰囲気はありません。
四聖水の守護者一族は、世界中に散らばっていて、フェイヨンはその総本山らしいです。
日本でいうと、比叡山みたいな感じなのでしょう。
フェイヨンの文化の描写は、典型的な西欧風中世ファンタジー世界と中世の韓国との間の子みたいになっています。
その為、上記のクレリックという説明はちょっと間違っていると思います。
四神を崇める東洋的な宗教団体のトップの血を引く、その後継者候補兼聖職者見習いというのがアイリスの立ち位置なのでしょう。

2.2.3 リディア

流離いのトレジャーハンターです。
正直、1~2巻の段階では単なる顔見せの為に登場した感があります。

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ゲフェニアを探して求めているらしいのですが、ゲフェニアの登場は原作8巻以降らしいので、7巻までのストーリーにはあまり絡みません。
8巻以降のエピソードで活躍する予定なのでしょう。
といっても、彼女とケイアスたちの絡みで、色々と状況説明がある為、読者にとっては結構重要な存在です。
どうでも良いのですが、彼女の初登場シーンはアルベルタなのですが、港町ではなく村として描かれています。

2.2.4 メッシュ

フェイヨンの警備隊長。
1巻では特に活躍しませんが、2巻以降に出番があります。
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2.2.5 大長老アイリンとその妻

本作のヒロインであるアイリスの父と母です。
1巻の段階では、顔見せだけで特に何をするでもありません。
彼らは、2巻以降の展開で、ストーリーに関わってきます。
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2.3 フギン、ムニン

影で暗躍するフレイヤの使い魔的存在です。
フギンは結構背が高く、中性的な顔立ちをしているので、男性の様にも見えますね。
彼女らの事を一言でいうと、この漫画の狂言回しです。ストーリーを進行させる為、色々と画策するのが仕事です。
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元ネタは北欧神話に登場するオーディン配下のカラスです。
朝に出かけ、夜に帰宅すると、オーディンの耳元でその日あったニュースをささやくのだそうです。
北欧神話の資料は、13世紀ぐらいの物まで遡れるらしいのですが、当時の人々にとって、新しいニュースを常に仕入れるというのは、超自然的な力を借りないと不可能なことだと認識されていたのでしょう。
現代では、スマートフォンにニュースのアプリをインストールすれば、新しいニュースが引っ切り無しに通知されてきます。
中世の人間には、想像するしかなかった超自然的な力の恩恵を誰もが受けていると考えると、何だか可笑しいですね。
北欧神話では、オーディンに仕えている筈ですが、原作では何故かフレイヤの配下になっています。
裏で色々と暗躍するのですが、暗殺などの面倒な仕事は、代行者を立てて、外に振るという姿勢が顕著です。
サクライの見立通り、実際には、かなり強いのでしょう。
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彼らが表に出たくない理由は、あまり描かれていません。
サラにもサクライを通して、間接的にちょっかいを出しているので、フレイヤ配下のヴァルキリーにも秘密にしておきたい、何らかの計画でもあるのでしょう。
余談ですが、ROではメモリアルダンジョン「サラの記憶」にシルエットだけで登場します。
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ROでの登場はこのMDだけなので、原作を読んでいない人には彼女らの正体は知りようがないでしょう。

2.4 サクライ

魔剣タルタロスを持つ賞金首の剣士です。
魔剣タルタロスを満足させる為、多くの血を求めています。タルタロスに掛けられた呪いを解く為には、剣に血を捧げる必要があるそうです。
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何故、賞金首になったのかはあまり説明がないのですが、2巻以降で「血を求めてさまよう呪われた殺人鬼」といった趣旨の説明がされているので、タルタロスを満足させる為に辻斬りや無差別殺人でもやったのでしょう。
登場して、早々、自分の狙う賞金稼ぎを返り討ちにするなど、戦闘面では高い能力を持っています。
賞金稼ぎの名前はキュゲスといいますが、サクライが賞金首であり、凄腕の剣士であることを説明する為に存在するキャラクターです。その為、返り討ちにあって、さっさと退場するまでが仕事です。その後の展開に関わってこないので、気にする必要はありません。
フギンとムニンの「剣の呪いを解くために必要な、タルタロスを満足させる高貴な血がある場所を案内する」という誘いに乗り、ケイアスたちと敵対します。
サクライのストーリー上の役割は、狂言回し(フギン、ムニン)の手先として、場を引っ掻き回す事です。
正直、フギン、ムニンにそそのかされて、都合良く使われている印象は否めません。
またサクライはタルタロスを満足させる為に人を斬っているのですが、タルタロスに血を捧げなかった場合、どんなペナルティがあるのかは不明です。
と言っても、メモリアルダンジョン「呪いの剣士」のストーリーを見る限り、サクライが人を斬っているのは、かなりの部分、自発的な意思による物と解釈できます。
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タルタロスに血を捧げないという選択は、今の所、サクライにはないのでしょう。
その意味で両者はベストパートナーと言えそうです。タルタロス自身、血を捧げてもらえないと困るので、サクライみたいな人でないと力を貸したりはしないのでしょう。
サクライには、タルタロスの呪いを解くという目的はありますが、正直、サクライが呪いを解きたがっているのかは怪しいところです。
そもそも、呪いを解いた後、サクライに帰る場所は、恐らくないでしょう。
「呪いの剣士」の後、近衛兵を務めていた王国がどうなったのか描写がありませんが、MDのストーリーでは、国王とその後継者が死亡した為、王家そのものは断絶したと見るべきでしょう。
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それが国家の崩壊に直結するかは状況次第だと思うので、ちょっと分かりません。
その国の民衆にとっては、王家が断絶して、他国に吸収されたとして、統治者の名前が変わったぐらいの話なのかもしれません。
ただ、サクライにとっては、王女のいない国に居場所を見出すことは出来なかったと思います。
また、サクライは多数の殺人を行い、賞金首として追われる身です。
呪いを解いたところで、これまでの行いが帳消しになるわけではないので、帰る場所も安住の地もないでしょう。
その事は、サクライ自身、よく分かっていると思います。
呪いを解くことに執着する様子が無いにも関わらず、フギン、ムニンの誘いにもあっさり乗った背景には、こういう事情も関係しているのではないでしょう。

2.5 2巻への展開

ケイアス、アイリスとリディアたちがフェイヨンに凱旋し、フェンリルを追って、サラがフェイヨンの村にたどり着いたところで1巻のストーリーは終了です。
フェンリルがサラを招き寄せたように見えます。フェンリルはサラがフェイヨン出身だったとは知らなかった様です。
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これは2巻以降の描写なのですが、ギガンテスを率いるサラはフェンリル追跡という目的から逸脱して、フェイヨンを強襲します。
メモリアルダンジョン「サラの記憶」が詳しいのですが、サラはフェイヨンの人々を強烈に恨んでいる為、この様な行動に出ているのでしょう。
サラをフェンリルがフェイヨンに招き寄せたのは、単に切っ掛けに過ぎないと見るべきだと思います。
2巻の描写を見る限り、フェンリルそっちのけで、復讐のためにフェイヨンを破壊して回っています。
この調子では、フェンリルの誘導がなくても、サラがフェイヨンを襲うのは時間の問題だったのではないでしょうか。

3. まとめ

取り敢えず、1巻のストーリーを簡単に紹介してみました。
無駄に長く、以前書いた登場人物紹介と被っている内容も多いです。
これは最初に書いた通り、1巻は登場人物紹介といった色彩の強いエピソードが多かったので、こうなってしまいました。
次巻の紹介がいつになるかは分かりませんが、次はもう少し新味のある内容にしていきます。

今回はここまでにします。それでは。

こんばんは。
今回はラグナロクオンラインの原作漫画であるRAGNAROK INTO THE ABYSSの登場人物の紹介をしていきたいと思います。
そう言えば、12月に入ってから、投稿したのはこの記事が最初ですね。
12月はちょっと忙しかったので、今日まで更新がずれ込みました。遅れてすみません。
この記事はれいさんのRO 版アドベントカレンダーの企画として書いてみました。
少しでも楽しんでいただければ、幸いです。

RO 版アドベントカレンダー 2019’ Advent Calendar 2019 - Adventar

RAGNAROK INTO THE ABYSSとは、ラグナロクオンラインの原作漫画です。
韓国語版は1998~2002年まで単行本が出ていて、10巻まで発行されています。
日本語版は1~7巻まで発行されました。
既に絶版ですが、Amazonなどで入手が可能です。
予算がなかったのか、日本語版は擬音語などが韓国語のままだったりします。
キャラクターの名称などは北欧神話に由来があるものが多いのですが、訳し方が独特で少し違和感があるものがあります。
あとは10巻までしか発行されていない為、ストーリーは完結していません。
多分、色々と事情があったのでしょう。
この記事ではRAGNAROK INTO THE ABYSSのコマをスキャンしたものを、紹介の為、引用しています。
元になった画像は手持ちの単行本をスキャン代行業者にスキャンしてもらった物です。
一応、引用の範疇かと思っています。何か問題がありそうなら、画像は削除しようと思います。
今回、主に原作の登場人物について、簡単に紹介する記事を投稿します。
ネタバレもあるので、自分で原作を読んで、楽しみたい方はこれから下の記事は読まないで下さい。

1. 原作紹介

1.1 ストーリー概要

ルーンミッドガッツ王国のフェイヨンを拠点に活動する冒険者であるケイアスとサラ。
冒険を終えて帰郷したところから物語は始まる。
そこにはバルドルの生まれ変わりであるケイアスを探すウォーロックの女性フェンリルの訪問、フレイヤの親衛隊バルキリーの一員、サラ・アイリンの襲撃。
何故、フェイヨンの村は襲撃されなければならなかったのか。
仇討の為、自分自身の本当の正体を知る為、二人は冒険の旅に出る。

1.2 登場人物紹介

1.2.1 ケイアス

本作の主人公です。デザインがよく似ているので、ROのアプリケーションは彼のアイコンだと思います。
冒険者であり、凄腕の剣士です。
アイリスと二人で賞金がかかったフェイスワームの討伐に赴くなど、フェイヨンを拠点に冒険者として活動しているようです。

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記憶喪失に陥っているらしく、2年以上前の出来事を記憶していません。
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本人には自覚がないのですが、バルドルという神の生まれ変わりであることを示唆する描写が多く出てきます。
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バルドルとは、北欧神話の主神であるオーディンの息子で、ラグナロクで世界が滅びた後に生まれる新世界で復活するとされています。
北欧神話の世界観に輪廻転生という観念があるのか、ちょっと調べてみましたが、よく分かりませんでした。
剣の師匠などがいるらしいのですが、ケイアス本人が記憶喪失に陥っていることもあり、主人公であるにも関わらず、非常に謎が多い人物です。
本人は明るく、好感の持てる青年なのが救いです。
バルドルはフレイヤと敵対している神らしいので、本人が記憶を取り戻し、バルドルの生まれ変わりとしての自覚を持つことで、フレイヤとのストーリーが展開していくのでしょう。
余談ですが、ソードマンのスキルであるマグナムブレイクは彼の必殺技です。

1.2.2 アイリス・アイリーン

ケイアスのパートナーであり、本作のヒロインです。年齢は17歳です。
後述するサラの異母妹です。
フェイヨンの名家の出身であり、四聖水の継承者にして、フェイヨンに伝えられている3つの神刀の内、天龍刀の保有者です。
四聖水とは、具体的に何なのかは不明ですが、フェイヨンの長老から朱雀という単語が出てくるので、中国の四神に関連する何かなのでしょう。
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1.2.3 フェンリス・フェンリル

1000年前の前世では、ケイオス(バルドル)と共にフレイヤと戦ったと主張する強力な魔法使い。
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ケイオスはバルドルであるという自覚がない為、フェンリルに対しては、若干引き気味に対応しています。
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アイリンと同じく、本作のヒロインです。
本人の振る舞いを見るに、前世ではバルドルと恋人だったと思われますが、彼女の前世については描写がないので詳しいことは分かりません。
北欧神話のフェンリルは、神々の黄昏(ラグナロク)でオーディンを飲み込んで殺す狼です。
フェンリルがバルドルとの間で特別な関係にあったという描写は北欧神話にはないみたいです。
もっとも、北欧神話の設定がRAGNAROK INTO THE ABYSSと一致するという保証はどこにもありません。
フェンリルの前世などについては、ストーリーが進めば、説明があるのでしょう。


1.2.4 ロキ

アサシンギルドに所属するアサシンです。
ギロチンクロスはロキが称号であり、アサシンギルドの中でも最高の実力を持つ7人にだけ授けられるそうです。
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最近のROでは、ギロチンクロスの称号がばら撒かれているので、多分、基準を満たせば名乗っても良いことになっているのでしょう。
黒装束とその下のボーンメイルのデザインが奇抜ですが、あまりに目立つので隠密活動には向かないのでは…と思ってしまいます。
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政治的に中立を保ちつつ、世界の勢力均衡を維持することがアサシンギルドの役目らしいです。
ただ、勢力均衡の為に暗殺という手段を用いている時点で、政治的に中立を保つとか出来るのでしょうか。
そもそも、世界勢力の均衡の維持と言いますけど、どういう視点から見た評価なのかが不明です。
というか、この判断がアサシンギルドの独断だったら、単なるテロ組織だと思います。
仮に、どこかから命令を受けているのなら、政治的に中立を保つという主張は単なるお題目で、実態は公正でも中立でも何でもないという話になりそうです。
ここら辺の問題については、劇中でサクライさんからも、はっきりと指摘されています。
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ある登場人物いわく、「人間でありながら、人間ではない者」らしいです。
作中での描写を見る限り、魔王モロクの復活を目論む魔神を倒したり、ケイアスが苦戦したバルキリーの一人と互角に戦ってみせるなど、主人公サイドのキャラクターとしては、最高の実力者ではないでしょうか。

1.2.5 リディア

ゲフェニアを探す、流離いのトレジャーハンターです。セスという猫を連れています。
話の展開の都合上、1~7巻ではあまり主人公と絡みません。
未読ですが、ゲフェンとゲフェニアは8巻以降に登場するらしいので、そこでもっと詳しいストーリーが展開されるのでしょう。
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1.2.6 サラ・アイリーン

バルキリーの一員であり、強力な魔法使いです。
戦闘中の描写を見る限り、敵方も含めた7巻までの登場キャラクターの中では最強だと思います。
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フェイヨン出身の四聖水の継承者であり、父親は大長老アイリンです。アイリスから見た場合、異母姉に当たります。
アイリスの4歳上らしいので、作中での年齢は21歳です。
フェイヨンに伝えられている3つの神刀の内、海龍刀の所有者です。
幼い頃に命を狙われた経験から、自分の父親と故郷の人々を「母を殺した殺人鬼」と強烈に憎んでいます。
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このエピソードはメモリアルダンジョン「サラの記憶」で確認できます。
サラがバルキリーの一員になったのは、後述するフギン、ムニンの手引によるものです。
何故、フレイヤ側がサラをバルキリーに引き入れたかったのかは不明ですが、四聖水の継承者という特別な立ち位置にあるサラを何らかの理由でフレイヤが必要としたのだと思っています。
強力な魔法使いは、バルキリーとその配下にも何人かいるみたいなので、それだけが理由だったとは思えません。
他のバルキリーには担えない、何か特別な役割を果たす事を期待されているのではないでしょうか。
作中の台詞によると、「サラの記憶」のエピソードは、原作の時間軸の12年前の出来事らしいです。
当時はサラは9歳ですね。12年前ですから、異母妹であるアイリスは既に生まれていて、5歳です。
……ん、ちょっと違和感がありますね。
サラの母親が死んだのは12年前で、死別するまでは大長老アイリンとの婚姻関係にあり、アイリスの母は後妻である筈です。
にも関わらず、「サラの記憶」の時点でアイリスが5歳ということは…
え、これ、ちょっとまずいのでは…?
大長老アイリンと、サラの母、アイリスの母の交際期間が被っています。
いや、フェイヨンは一夫多妻制だから問題ないとか、サラの母親が正室で、アイリスの母が側室だとかそういう話なのかと思って、単行本を軽く確認してみたのですが、そういう描写は見つけられませんでした。
ええ!? ちょっとお父さん、これは…
いや、アイリスは連れ子で大長老アイリンとの間に血縁がないというのなら問題はないですけど、作中の描写を見る限り、アイリスは大長老の後継者として扱われています。
四聖水の継承者の資格は、大長老の血縁者でないとダメみたいなので、アイリスと大長老の間に血縁関係がないと考えにくいのですよね。
アイリスが17歳、「サラの記憶」が作中の12年前の出来事というのは、複数の登場人物が言及しているので、数字の間違いという線も薄そうです。
やむにやまれぬ事情があったのかもしれませんけど、それについては仄めかされてすらいないので、余計に疑問が深まります。
サラは異母妹であるアイリスに対して、非常に複雑な心境を持っていることは描写されていますけど、こういう背景も含めて考えてみると、そりゃそうなるのも無理はないなぁ…としか思えないですね。
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1.2.7 大長老アイリン

アイリスとサラの父であり、フェイヨンの大長老です。
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アイリンとは名字だと思われます。作中では名前を呼ばれる事はない為、フルネームについては不明です。
中年の男性であり、大長老という肩書には違和感もありますが、これは古代ローマの元老院議員と同じで名誉称号なのでしょう。
この場合の長老とは、ある程度の年齢と地位を持ったフェイヨンの実力者を指すものと思われます。
大長老であるアイリンはその名目上のトップということなのでしょう。
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原作2巻では、フェイヨンはサラとギガンテスに襲撃されます。ギガンテスについては、後述します。
その際、大長老アイリンはサラの攻撃を防ぐ、ギガンテスを倒すなど、戦闘面でも高い実力を持っていることが伺える描写があります。
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「サラの記憶」の出来事が負い目になっているらしく、サラに対しては、切々と愛情を訴える台詞が多くあります。
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それは良いのですが、サラの母とアイリスの母との交際期間が被っている件について、娘たちに対して、もっと弁解するべきではないのかなと思ってしまいます。
もう長女は21歳、次女は17歳と、何もかも理解できる年だと思うので…
サラがああなった理由は、フレイヤ側がサラをバルキリーに仕立て上げたせい、という理由はありますけど、正直、フレイヤ側の干渉がなくても、この問題はいずれ顕在化して、どっち道、アイリン家は家庭崩壊という結果になっていたのではないでしょうか。

1.2.8 ヒメルメズ

バルキリーの一人。ゾンビなどのアンデッドモンスターを使役するネクロマンサーです。
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その気になれば、アンデッド化した魔術師であるリッチになれるらしいのですが、「まだ生物としての感覚を味わいたかったから」という理由で、わざと人間のままでいるらしいです。
原作では5~7巻で空中要塞に乗って、プロンテラを襲撃します。
ROでは、グラストヘイムメモリアルにも登場しますね。

1.2.9 ビジョウ

ヒメルメズの配下のネクロマンサーです。
メモリアルダンジョンに登場するゾンビ系モンスターを使役する描写があります。
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ヒメルメズよりも年上であり、上司と部下を超えた関係であることを示唆する描写がありますが、踏み込んだ描写はないので、具体的なことは不明です。
7巻では、サラとの会話もありますが、何というかやりづらそうな雰囲気で会話をしています。
ビジョウから見たサラは、他の部署の上長といった感じなので、多少ぎこちない雰囲気になるのもしょうがないでしょう。
サラはそこら辺、そっけない感じなのですけどね。
原作5~7巻では、フェンリル、アイリスの二名と激闘を繰り広げます。

1.2.10 フレイヤ

RO原作の黒幕、最終ボス的な立ち位置で描かれている神です。
原作では、フレイヤ配下の部下だけしか登場せず、本人の姿は描かれていません。
サラが所属するバルキリーは、フレイヤの親衛隊であり、12名のバルキリーで構成されています。
フレイヤは、ROではアルべナイツが主神として崇めていた筈です。
バルキリーに命じて、世界浄化計画という計画を推進しているらしいのですが、具体的なことは不明です。
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原作の世界は、北欧神話と同じく、原初の巨人であるユミルの死骸を元に、オーディンが創造した物であるらしいので、オーディンが創造した世界を破壊して、フレイヤが世界の創造をやり直すとか、そういう計画なのかもしれません。
余談ですが、原作では呼称がプレーヤだったり、プレヤだったりと安定しません。
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バルキリーが「プレーヤ様」と連呼しているシーンが多いので、ROのプレイヤーに対する呼び掛けみたいに見えてしまい、ちょっともやもやします。
最近、アップデートが終了したRO2は、原作の未来の話なので、フレイヤのその後についても触れられているセリフがあるらしいですね。
魔王モロクもROに登場して、決戦のエピソードでは最終ボスを努めました。
フレイヤとバルキリーも、その内、メモリアルダンジョンのボスキャラとして登場することもあり得るのではないでしょうか。

1.2.11 オーディン

北欧神話では最高神であり、ユミルの死骸から世界を創造した神です。
この設定は原作でも同じみたいです。
北欧神話の最高神という立ち位置を考えると、その内、登場してもおかしくなさそうです。
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1.2.12 フギン、ムニン

フレイヤ配下の使い魔的な存在です。
裏で色々と暗躍し、ストーリーを動かす狂言回しの役割を担っています。
フェイヨンからサラを誘拐して、バルキリーに仕立て上げたり、サクライをケイアスたちにけしかけるのも彼らです。
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北欧神話では、オーディンの配下であるワタリガラスであり、夜明けに外に出て、情報を集めて夜に帰宅し、オーディンにニュースをささやくそうです。
オーディンの配下である筈ですが、RAGNAROK INTO THE ABYSSでは、何故かフレイヤに仕えています。
前にも書きましたが、北欧神話の設定がRAGNAROK INTO THE ABYSSの設定と一対一で対応するわけではないでしょうから、ROの世界ではフギン、ムニンはフレイヤの配下ということでもいいと思います。
ROでは、メモリアルダンジョン「サラの記憶」にシルエットで登場します。
ROでの出番はこのMDだけなので、原作を読んだことがないとシルエットの正体がフギン、ムニンであることは知りようがないでしょう。

1.2.13 サクライ

魔剣タルタロスを持つ賞金首の剣士です。
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賞金首であるにも関わらず、あちこちを無事に動き回っている事自体が、一種の強さの説明になっています。
自分を狙う賞金稼ぎは軒並み、返り討ちにしてきたということなのでしょう。
実際、作中では、サクライを狙う賞金首を返り討ちにする描写もあります。
原作では、ケイアスたちと幾度となく戦う主要な敵の一人です。
フェイヨンで主人公たちと対決し、ロキの所属するアサシンギルドへの襲撃も、フギン、ムニンにそそのかされた彼の仕業です。
基本的にフレイヤと無関係である筈なのですが、フギンたちにけしかけられて、主人公たちと敵対しています。
正直、フギン、ムニンに都合良く使われている印象が強いです。
サクライの目的は魔剣タルタロスに血を捧げることなので、本人にとっては、どうでもいいのかもしれないのですが。

1.2.14 魔王モロク

原作では伝説だけが語られ、未登場です。
モロク配下の魔神、信奉者などは現在でも活動中である模様です。
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フレイヤとのストーリーには、基本的に絡まない筈ですが、そのうち何らかの役回りで登場したのかもしれません。
余談ですが、モロクは古代の中東で崇拝された神の名であり、北欧神話とは関係がありません。
子供を人身御供に捧げる儀式があったと、旧約聖書にも書かれているそうです。
この描写は原作、メモリアルダンジョン「魔神の塔」でも出てきますね。
実際に子供を人身御供に捧げる儀式が行われていたのかについては、ユダヤ教が他教を批判する流れで書かれたテキストが根拠なので、ちょっと怪しい気もします。
ミラノ勅令によって、ローマ帝国で公認される前、キリスト教に対しても、信者同士が「兄弟姉妹」を呼び合っている様子を「キリスト教徒は近親相姦をしている」とローマ人に曲解されたりしているので、モロクに人身御供を捧げていたという話もその類である可能性はあるでしょう。

1.2.15 ギガンテス

サラが使役する巨人のモンスターです。ある登場人物いわく、「伝説の聖戦で、神々と争った巨人族」とのことです。
その姿はファンタジー世界の巨人のイメージと言うより、ロボットと人形の怪物の間の子といった感じです。
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目の部分がカメラみたいになっていたり、体の一部がケーブルらしき物になっている個体がいるなど、純粋な生き物と言った感じではありません。
ROの原作の後半には、ギガンテスには直接関連しませんが、「え、これは…」と思う描写もあるので、半機械の生命体といった描写も伏線の可能性が高いです。
ROでは、メモリアルダンジョン「フェンリルとサラ」やフィゲルのオーディン神殿発掘団クエストでも登場します。
フィゲルのダンジョンであるオーディン神殿には、巨人の肋骨、手足、顔の一部などが散乱しているマップがあるのですが、この遺骸はギガンテスのものであるという設定だったと思います。
どちらにせよ、ストーリーに大きく関わってくる存在であることは間違いないみたいです。
余談ですが、ギガンテスは北欧神話ではなく、ギリシア神話に登場する巨人です。
神々と覇権を争ったという設定も共通しています。

2. 今後の記事の方向性

ここまで原作の登場人物について、書いてきましたが、いかがだったでしょうか。
今後は原作のストーリーの紹介記事も追加していこうと思います。
ROでは、英雄の痕跡など、原作のエピソードを盛り込んだメモリアルダンジョンも追加されていますし、原作を知ることでより一層、ゲームを楽しむことが出来るのではないでしょうか。
急いで書いた記事なので、色々と荒くてすみません。
この記事を読むことで、RAGNAROK INTO THE ABYSSに興味を持ってもらえれば幸いです。

今回はここまでにします。それでは。

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